リサイタルを、久しぶりに故郷沖縄で開催することになりました。

2001年に初めてのリサイタルを広島・沖縄・東京で
開催したことがありました。

ドイツ留学5年目に入った、私個人の感想としては当時、
「今の自分の現状確認ができた」と思い込んでいました。

あれから8年、懲りずに再挑戦です。

「今後、お前の援助は一切しない。」と帰国の報告、
相談をしたときに父から言われたことです。
ドキッとしつつも、もう一度わが胸に手を充てて良く考えてみると・・・

色々と心当たりがあります。
41歳にもなって、家庭を持っている“いい年をした大人の男”が
「実家の援助を期待しつつ電話なぞしてきやがって・・・むっ  」
(例え自分ではその積りなどなく、言葉の端々には滲ませなくても)
親の勘は鋭いようです。・・・当たり前か・・・何度同じことを
繰り返しているんだろう。

「昨年のコンサートだって、お前が帰ってくるまで誰一人
事前に動いてくださったような方は居なかったぞ!」

「それほどの人脈がないのは、お前のこれまでの人に対する態度に
問題があり、人徳のない証拠だ!」

「音楽ナンゾで、喰えるわけはないのが未だ解からないのか
ドイツになんぞ逃げ込まず、さっさと実家の事を継げ!」

確実に身に染み入るボディブローのような重い攻(口)撃・・・

愚痴ではありません。

アナタは、これまでも数々のプレッシャーを私に与え続けてくださいました。
社会の常識も、通念も一とおり充分ではないかもしれませんが
勉強させていただきました。
それも全て、自分の音楽という手段を徹して・・・
まだまだアマイのかも知れませんが、何故か沸々と沸きあっがてくる
「まだまだぁ、負けるもんかぁ」
という気持ち・・・

いったい誰に似たのでしょう?

昨日の、我が娘の今年で3度目になる「ベルリン・ミニマラソン」
参加を恥ずかしい事ですが、初めて観戦しながら参加者である
子供たちの表情を見る。(約9000人以上ですって!)

・・・考える自分

「最後まで、やるしかないでしょう」

自分の選んだ道ですから・・・


トランペット奏者
具志 優