ポールの開店まで時間があったので
こう言うのだけは妙に
俺『石橋くん…かっ帰ろう！
メンバーもまったく俺の言葉に
ポールのマネージャー隈さんが
『マー坊！此処はそう言うのは
でっ何だ神田の八百や町！
俺は興味津々で彼等の演奏を待った。
バンドサウンドの衝撃！
次のバンドは3人編成の
今夜から寝泊まりする
アパートまで案内された。
ポールから歩いて3分くらいの所に
ポールの寮になってるらしい
6畳一間で共同洗面所と共同トイレ
風呂は近所にある銭湯に行く
アパートとは言え丸山である
元々遊廓が在った跡
間取りも当時のままで…
↑
俺『ここはいかんばい…
絶対出るって…』汗
こう言うのだけは妙に
視える気がする…泣
俺『石橋くん…かっ帰ろう！
絶対づって！』
無謀な石橋くん
『なんば言いよっと？
こいからオイ達はポールば踏み台
にしてアメリカに行くとばい！』
だから8分の6拍子叩いてから言えって
メンバーもまったく俺の言葉に
耳を貸さない…泣
どう考えてもヤバイ！
昼間でも部屋の中は真っ暗
ある日♪♪森の中♪♪
クマさんと♪♪出会った~♪♪
やなしに…
ポールのマネージャー隈さんが
大笑いしながら
『マー坊！此処はそう言うのは
大丈夫だよ。心配ないよ。』
いつからこん人は俺のことマー坊
って言いよらすとやろか？
しかも完璧でネイティブな東京弁で…怒
俺にはそこら中にめっちゃ
居るやん！…視えるけん！
気がする…泣
とりあえず4〜5日様子を見る
ように説得された。
無謀な石橋くん
『オイが絶対守るけん！』
どかんしてオイば守るとや？
でっ何だ神田の八百や町！
ポールの開店時間がやって来た。
俺達は2バンド演ってから
その後が出番になっていた。
えっ？俺達入れて3バンド？
さっき紹介されたバンドの方の
他にも？
何とそのバンドはフィリピンから
来てるバンドらしい。
しばらくして、そのバンドを紹介
されて軽く会釈をした。
彼らが最初に演奏する
どがん演奏するとやろか？
俺は興味津々で彼等の演奏を待った。
バンド編成は
ドラムス・ベースギター・ギター
キーボード・ボーカルはドラムスが併用
聞き覚えのあるイントロが始まった。
当時日本でも大ヒットしてた
サンタナの
ブラックマジックウーマン
このバンドたった4人編成やのに
サンタナサウンドのニュアンスを
完璧に表現したのである…冷汗
うわ〜っ凄か〜！
バンドサウンドの衝撃！
完璧に負けた！
次のバンドは3人編成の
アゼリアと言う方達で
ドラムス・ベースギター・ギター
ボーカルは全員が担当
1曲目 The Beatlesの
Nowhere Man
いきなり完璧なハーモニー
に打ちのめされた
なんや！このバンドの
レベル！
負けられんばい！
俺の闘争本能に火がついた！
いよいよ俺達の出番やワ！
とっておきの曲でビビっもらおうか！
今夜はこの辺で
よかろうか…
よかろう筈はなかろうばってん…