俺がミュージシャンとして
この若者の魂が眩しかった
『俺にもこんな時代があったはずや
邪心が芽生える暇がないよう
生きて来れた
ターニングポイント
今日はそのいくつかの中の1つを
話して見たい。
俺が27歳の頃の初夏
〔大都会でエントリーする1年前〕
福岡のヤマハ九州支部の中にあった
確かスタジオUと言う名前やったと思う
そのスタジオオペレーターブースから
流れてくる詩に
思わず足を止めて聴き入った…
そう唄ではなく詩なんだワ
俺はこの詩を唄っているのは
どんな奴や?
この頃の俺は荒んでて
世の中のあらゆるものに対して
絶望していた。
スタジオのドアが開きその向こうから
キラキラと光り輝く
希望と未来を身に纏った
若者がやってきた。
も〜ね…
何やろネ〜…
歌と詩の情熱なんやろか?
この若者の魂が眩しかった
その魂に己を恥じた‼︎
『俺にもこんな時代があったはずや
音楽に真っ直ぐな魂があったはずや
いつからこんな俺になってしまったんや‼︎』
『これはやさぐれてる場合やない』
『この若者には負けられん』
邪心が芽生える暇がないよう
強制的にゾーンに入れる
音楽人生で2回目の猛練習や
彼は地獄の淵に居た俺を
目覚めさせてくれた。
恩人です。
いよいよその若者が
シンフォニックコンサート
で全国展開する
己が蒔いた種
如何に刈り取って行ってるか?
生き様
歌が深みと成り
詩と成る
オーディエンスの魂に響く
心から祈る
今日はこのへんで
よかろうか…