このままじゃダメなの?
邪魔しないから
迷惑かけない

もういいよ
あれだけの事したんだし
メンバーとも
会うなよ
ってか
会えないよな

だからもうしないって
無理だから

臣…

彼女をマンションの前まで
送り
別れた


寒っ…

タクシーもいない

彼女のマンションから
家まで歩くには
1時間近くかかりそうだ

なんで誰も出ないんだよ!

メンバーに電話するも
誰も出ない
友達にかけても
出ない

そっか…
クリスマスイブじゃん
何やってんだよ 俺

世間は
クリスマスイブ
それなのに
俺は彼女と別れた

周りを見渡すと
カップル達が
木々のイルミネーションを
見ている


30分は歩いただろうか…
さすがに底冷えしてきた

ふと
1件の店を見た

BARだろうか…

あまりの寒さに
吸い寄せられるように
ドアを開けた

いらっしゃいませ

カウンターに
1人
女性がいた

客は誰もいない

いいですか?
おひとり?
はい

どうぞ

どうも

カウンターで
いいかしら?
はい

寒かったでしょ?
ちょっと待ってて

真っ赤なドレスを着た
その人は
俺の上着を脱がせ
マフラーを取り
ハンガーにかけた

そのまま
カウンターに入ると
奥に行く

出てきたかと思うと

飲みたい気分?

そう言うと
温かいおしぼりをくれる

飲みたい気分

でしょうね
彼女と別れた?
えっ?
こんないい男が
1人でこんな店に来るんだもん
当たり
タクシーもつかまらなくて

今日は無理ね
はい

あの…お茶?
すぐ温まるわよ

ニコッと笑い
奥に行く

俺の事
気づいてるだろうか…




ストーリー
早めに書けました。
大好きな
SCARLET
ライブでもう一度見たかった…

毎日更新できないですけど
読んでみてください