もう…
忘れろよ

鏡越しに
♡♡を見た

彼女できた?

笑顔で♡♡が
鏡越しに聞いてきた

いないよ

私も…

そっか…

♡♡が深呼吸をした

臣…
臣と別れて
誰とも恋をしてないよ

髪を切ろうとした手が
無意識に止まった

臣は?
恋をした?

本当に切っていいの?
うん
切るね

ゆっくり♡♡の髪に
ハサミをいれる

♡♡は俺から
目を離さない

後で揃えるから
色作ってくる

雑誌を取ろうと
雑誌を見ていた

控え室に戻り
1冊の本を渡した

これでも見てる?
あっ…
好きでしょ?
臣が見てたの?
なんとなくな
かわいい

スイーツのお店が
たくさん載ってる
本を渡した

付き合っていた頃
彼女が行きたいお店に
よく行っていた

ありがとう

♡♡は1ページずつ
ゆっくり見ていた

髪…色入れるね

♡♡の髪を染めながら
本を覗くと
そこには
変わらない彼女がいた

やるよ その本
いいよ
変わらないな
行きたいお店の
ページ折るの
あっ…

行きたいお店の
ページを折り
印をよくつけていた
今日は
そのページを
携帯で撮っていた

この店 覚えてる?
ああ…
へぇー
リニューアルしたんだ
美味しかったよね

クラブハウスサンド
クラブハウスサンド

2人で同時に答え
微笑んだ

トマト食えるようになった?
食べれない

もう笑わないでよ
変わらないな
臣こそ
グリンピース食べれるの?
必要ない
食べれないんだ
生きていける

♡♡は口に
こぶしを当て
笑う

動くなよ
顔につくだろ
ごめんごめん

香水変えてないのね
臣の匂い…
♡♡は香水変えたな
この匂い好きなの

このまま20分おくから
何か食べる?
お腹すいたかも
待ってて

買ってきてもらった
袋を見ると
サンドイッチとおにぎり
コーヒーとお茶

♡♡
サンドイッチ食べる?
臣は?
おにぎりがある
足らないでしょ?
♡♡こそ

デザートはない

いいよ
あっ…お茶がいい
はい

♡♡の隣に座った

サンドイッチ
一つ食べる?
いらない

口の横 ついてる
取れた?
反対側だって
もう しょうがないな

♡♡の口の横の
マヨネーズを
指ですくうように取った
そのまま
舐めた

あっ…
何?
なんでもない…

色見るから
うん…

いいと思う

シャンプールームにどうぞ