彼女と岩ちゃんが
楽しそうに話している

お疲れ様
岩田くん時間よ
お疲れ様でした
お疲れ様

お待たせしました
直人さん
お疲れ様岩ちゃん

お待たせ♡♡ちゃん
お疲れ様
剛典くん
疲れてない?
私は大丈夫よ
俺も

じゃあ直人さんが
ご馳走しましょう
お肉行こう
いいですね

直人さんが
鉄板焼きのお店に
連れて来てくれた

遠慮なく食べてね
♡♡ちゃん
いただきます

岩ちゃん
もう一度
インストラクター
する気ない?
ないですね
せめて大会に出るとか…
それもないです
趣味でするくらいが
俺には合ってます

岩ちゃんは
それでいいの?
はい

♡♡ちゃん
食べなよ
食べてます
岩ちゃんと
カフェで知り合ったの?
はい

岩ちゃんね
スキーの大会で
いつも上位にいて
ほとんど優勝してたんだよ
そうだったんですか
直人さん
その話は…
わかったよ
止めとく
岩ちゃん食べなよ
はい…

ちょっとトイレ

直人さんが席を外した

♡♡ちゃん
後でうちに来ない?
あのね…
話があるんだ
私も話があるの

♡♡ちゃんも?
剛典くんの話って…
後で話す

クリスマスの事?

ごめんね
急に呼ばれちゃって
行かなきゃ
直人さん…
好きに食べていいから
岩ちゃんまた
♡♡ちゃん
またね
直人さん
ごちそうさまです

直人さんは
立ち上がった♡♡ちゃんを
ハグしていく

帰ろうか♡♡ちゃん
うん

重たい空気が流れる
♡♡ちゃんの話が
気になってたまらない
きっと♡♡ちゃんも
俺の話が気になってる

何かごめんね
ご飯行く事なっちゃって
ううん
直人さんいい人ね
さっき
昔の剛典くんの話
聞いちゃった
どんな?
それは内緒
いい事?

そういい事よ

彼女から手を繋いできた
空を見上げると
星が出ていた

冬の星座って
好きなんだ
たくさんあるよね

彼女の笑顔は
天使が舞い降りたようだ
そのまま
幸せをくれる

離したくない
ずっと一緒にいたい
いつも2人で歩いていたい

いつもよりゆっくり歩いて
2人の時間が
進むのを拒むように
ずっと手を離さないで
うちまで歩いた