2020年2月1日早朝。
私はプロ野球選手の正月とも言えるこの日に、興奮を抑えきれず、選手よりも先に石垣島中央公園野球場に辿り着いた。
太陽の昇りきらない空の中、まだ誰もいない球場を眺めていると、テレビ東京からの取材を受けた。
「注目する選手は誰ですか?」
「種市!」
即答だった。
しかしその記者の反応は、「渋いですねえ・・・」
し、渋い???
高卒3年目で8勝を上げ、背番号も16に変更し大注目の種市が渋いだとおおお??
その後岩手めんこいテレビからも取材を受け気が付いた。
「佐々木朗希!」
って言わなきゃダメだったのかも。
結局テレビ東京で、私の取材シーンを放映することはなかった。
テレビに映るチャンスを逃してまでも大注目の種市。
特別背が高いわけでもない。しなる様な腕の長さもない。
ただ千賀曰くの「貫通力」はブルペンでも充分感じられた。
そして、ピンチにも動じないメンタル。意志の強さを感じる投球スタイルが大好きだ。
今日の試合、決して絶好調とは言えない内容だったが、敵へ立ち向かう種市が随所に見られた。
ここ数日の悪い流れを、すべてかき消してくれるような熱投だった。
今シーズン初勝利おめでとう!
荻野も菅野も井上も活躍したけれど、
今日は種市が一番だ。
見たか!テレビ東京の記者さん。
今度は種市特集を頼みますよ。