続きです。 


手術室から病棟まで、ガラゴロと運ばれて行く時は、麻酔後の吐き気で車酔いのよう。
とはいえ、どうやって戻ったのか覚えてないくらいに意識は朦朧です。



いったん、リカバリー室という、ナースステーションに一番近い部屋に入ります。

リカバリー室に入ったのがだいたい16時半頃。
手術室に向かってから戻るまで、約2時間といったところでしょうか。
手術時間は術前に聞いていたとおりな感じですてへぺろ

3時間ほどをこのリカバリー室で過ごし、その後、看護師さんと歩いて病室まで戻れたら、この日のミッションクリアです。



とにかく酸素マスクがジャマ雷

ぼんやりしながら、寝たり起きたりしていたような?
部屋の様子もなんとなく見えてきます。
私以外に4人いたけど、カーテンが閉まってないので。

でも、自分がどんな状態なのかはわからない…もやもや

手術をしたあたりは、痛いというより、重たい…硬い…
1キログラムくらいある鉄板がくっついてるみたい。

顔の左側に恐る恐る触れてみるけど、もちろん鉄板はついてません笑い泣き

でも、あれ??
なんか、フワフワした柔らかいものが手に触れます。

なんだろう…

ネズミの尻尾だったら、こんなさわり心地かな…?? (イメージ)

その形状から、すぐにその正体は分かりました。

自分の耳でしたてへぺろ

とりあえず、耳はまったく感覚がありません。
予想はしていましたが。

耳から首にかけては、圧迫のための大きなガーゼの塊がガッツリ貼られていたので、耳の感覚以外には何もわかりませんでした。
それ以上は触るのが怖かったので。
ドレーンもどこから出ているのやら…ガーン



途中、どうにも酸素マスクが嫌で、近くにいた看護師さんに懇願します。
もう大丈夫かなー、と言うことで、

「ちょっと、頭をあげられますか?(バンドが頭の下を通ってるので)」

で、普通に頭をあげようとしますが、まったくあげることができませんアセアセ
首が痛くて頭を動かせない〜えーん

無理やり自分でもぎ取りました。




19時半にリカバリー室を出るまで、ずっと他の患者さんが痰を吸引してもらう音を聞いていたような気がします。




ようやくその時間になり、夜の担当の看護師さんがやって来て

「ゆっくり立ち上がってみてください」

とベッドのリクライニングを上げてくれます。
一瞬、フワッてなりましたが、その時だけで、意外と普通に歩けました。
看護師さんと、懐かしの病室に戻ります。

シャーっとカーテンを開けると、あら、ベッドがない…

「ベッド、運んでくる間、椅子に座って待っててくださいね~」

ああ、さっきまで寝てたのが私のベッドだもんね、あれ持って来なきゃ寝られないのね…

吐くほどではないけど、ずっとムカムカ。
自分の病室に戻れたら、お水飲んで大丈夫ですよ、と言われていたけど、ムカムカ過ぎて水すら欲しくない。

ベッドまだかな…

ベッドが来て、横になろうとしますが、

人って、寝たり起きたりするのに、こんなにも首に力を入れていたのか!! ってくらいに、首が辛いえーん

この日はひたすら仰向けで、
特に手術をした方の左側を向くことはできずにいました。

全身麻酔後で、時間の経過に関する意識は低く、吐き気どめの点滴が終わると次の吐き気どめ…って感じで、気持ちの悪いまま夜が過ぎていきました。