続きです。
かかりつけの耳鼻科の先生は、さっそくエコーで診てくれます。
「みたところ、水とか脂肪とかじゃなく、腫瘍っぽいなー、中身がみっしり詰まってる感じ…」
「たぶん、耳下腺腫瘍だと思うけどね。うちでできるのはここまでだから、大きな病院に紹介状を書きますね。どこか希望はありますか?」
これまで大きな病気は私も含め、家族の誰もやったことが無く、大きな病院にも縁がなく
何も分からないから
とりあえずは、通いやすいこと。
うちは車がないので、公共交通機関で行きやすい方がいい。
その条件でも、先生は3つも4つも紹介先を提案してくるので、もう判断もつきかねて、
その中で、先生のオススメってどこですかと。
「そうだなー、悪性だったときのことを考えたら、B医大病院かなぁ」
では、そこでお願いします。
と答えながら、「悪性」という言葉に、ちょっと状況を理解し始めました
そうか…
いろいろ調べて、それが癌ってこともあるのか…
でもまさか私がね、癌なんてね…
でも癌になった人ほぼほぼ、まさか私がって思ってるじゃない
家から通いやすい、なんて条件で選んじゃって良かったんだろうか
少し遠くには専門の名医がいたりしないかしら
もうわからないことだらけ
わからないことは仕方ない!!
先生だって、悪性だったときのことを考えて、B医大病院を紹介してくれるんだから。
もうそこに乗っかろう
「耳下腺腫瘍はたとえ良性であっても、手術をして取るのが通常なので、たぶん手術になりますよ」
「良性のものでも、放っておくと悪性化することもあるので、あなたはまだ若いし(!?)手術はした方がいいと思います」
あなたはまだ若いし、の言葉に過剰に反応してしまう、アラフィフ…
そんな言葉、二度と聞けまいと思っていましたよ…
紹介状ができるまでに時間がかかりましたが、週明けに予約がとれて、翌週はB医大病院です。
これまで数年も放っておいたくせに、それが腫瘍だと分かった瞬間、翌週までが長く感じられて…
でも、ただの耳垢がガサガサ音をたてるなんて、今まで生きてて経験なかったことからの、耳鼻科受診でのこの流れ。
なんかのメッセージ的な
そう思えば
私はきっと、
最良のタイミングで動けてるんだろう
運もツキも、今は私と一緒な感じがします。