皆様、こんにちは。

 12月も後半に差し掛かってきました。いかがお過ごしでしょうか。

 アドバンスコースも盛会に終えることができました。参加者の方々の真剣に取り組まれるお姿を拝見しました。安易なアドバイスや同調によって対話の舞台から降りず、ふんばり、聴き手に徹しておられました。一方で話し手として「こんなにとことん聴いてもらったことがない」と数々のご感想をいただきました。来年は、グループエンカウンターセミナーで実力を試せる機会です。ご参加をお待ちしています。

 

 

 2018年に開設された傾聴セミナーも、気づけば今回で50回目を迎えました。ここまで続いてきたのは、常によりよいものをと内容を磨き続けてくださる講師の先生、そして真剣かつあたたかく演習に取り組み、場を共につくってくださる参加者の皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。

 初めて参加された方がおっしゃっていたように、これまで「できている」と思っていた傾聴がそうではなかったという衝撃を受け、学んだことを日常に活かそうとするとたちまち「できない自分」と出会い、とても落ち込むことがあります。私自身も同じような経験があります。それを乗り越えるか、乗り越えないか、「無理、できっこない」と思うのかは人それぞれですが、やはり諦めずに繰り返し練習を重ねることで少しずつ体得できるのだと感じています。私が続けてこられたのは、このセミナーで「こんなに聴いてもらえた」という安心感を得られたこと、そして「話し手自身が自分に深く向き合えるような、自分の声を丁寧に聴けるような聞き手になりたい」という目標を見つけたからです。まだまだ道半ばですが、もし「自分は傾聴できている」と思い込んだまま仕事を続けていたら、人生はずいぶん違っていたかもしれません。そう思うと、今ここにいることをありがたく感じます。

 さて、今回も講師とのデモンストレーションをさせていただきました。聞き手である講師はとことん話し手になりきり、光景を浮かべながら問いや伝え返しをしてくださいました。今回は、2番目のデモンストレーションでは、聞き手が出てきたイメージや光景を早めに伝えてくださったので、私も早くにその光景に身を置くことができました。さらに、話し手である私自身も先入観や価値観、常識を一旦横に置いて、自分の世界に入り込むことができました。すると、突然、赤い風船のイメージが浮かんだのです。夢や楽しみで膨らんだ風船を、私が針で突いてしぼませてしまう…。その人が悲しそうに佇む姿が見えたとき、胸の奥から申し訳なさが込み上げてきました。そのときようやく、自分のしてしまったことの事の大きさやよかれと思ってついた針の背景についての意味を考えることができました。そこから、ぐっと本質に迫るやりとりが生まれ、より深い対話へとつながっていきました。

 1番目のデモンストレーションでは、聞き手に寄り添ってもらっているような感じはありながらも、私自身も相手に対する申し訳なさや自分自身で問われたことに対して分析し、考えた言葉を口にしてはいましたが、2番目の時のような本質には辿りつけませんでした。今ふりかえると、観念的であり、自分の価値観をずっと話していたようにも思います。講師があとで解説してくださいましたが、1番目の聞き手は光景を浮かべていたものの、自分が知りたいことやはっきりさせたいこと、気になることを中心に問いを重ねていたため、問いもばらついていたとのことでした。その結果、話し手は言葉で整理して対応するやりとりが中心となり、自分の気持ちにベクトルを向けることが難しく、感覚やイメージでつかみにくかったのではないかと言われました。まさしくそのとおりでした。また、話し手がイメージを作れず言葉で説明しようとしている場合は、特に、聞き手がもう少し細かなイメージを提供することで、一緒に場を作り上げていくことが大切だと話されました。まさしく、2番目のデモンストレーションがそのよい例だったと思います。

 傾聴セミナーに参加した当初は、聞き手として光景を浮かべることはできても、それを言葉にして話し手に伝えることに大きな躊躇がありました。そこにどういう意味があるかまだ実感できなかったこともありました。ましてや日常の相談場面ではなおさらでした。しかし、セミナーで聞き手から何度か光景を早めに伝えてもらいながら、問いや伝え返しをしてもらうことで、自分もまた本当に思っていたことや本質に気づける経験を重ねてきました。そのうちにおそるおそる日常でも活用できるようになりました。話し手の表情や語りが変わる瞬間に立ち会うたびに勇気をもらい、続けてみようと思えるのです。

 「こんな聞き手になりたい」という漠然とした目標は、今では具体的になってきました。とことん相手になりきり、光景を浮かべながら聴く。問いや伝え返しも、語り手が自分に向き合えるように工夫する。まるで協働作業のように。これからも挑戦は続きますが、参加者の皆様とともに学びながら歩んでいきたいと思います。

 みなさま、おはようございます。

 

 師走になりました。すべきことが目の前にいろいろあって、それらに身体が追いついていない感覚があります。以前の記憶を引っ張り出して(もっとテキパキできたいたのに)(エンジンがかかるのに時間を要する)(後回しにしてしまうことが増えた)(面倒に思えてきた)(やりたくないのかな… でも、やらないといけないことでしょ)そんな気持ちがあります。(できていること、頑張れていると思えることにもっと眼差しを向けてあげないと)と、今これを書きながら出てきました。ひとつひとつやり終えていくこと、いつかはゴールに到達できる、ですね。

 

 さて、ベーシックスコース、素晴らしいメンバーに恵まれ、研修を深めることができました。大切な、そしてとても贅沢な時間をいただきました。ありがとうございます。許可を頂いたふり返りをアップします。

 

 

 セミナーを受講させていただきありがとうございました。毎回振り返りが遅くなり申し訳ありません。書き始めてすぐに、やはり文字に残しておくことは学びを定着させるため、深めるためにとても重要だな・・・と改めて感じます。

 今回は日程の都合上、ベイシックスコースを受講しました。気持ちとしてはアドバンスコースや、エンカウンターグループなどの高度な傾聴に触れたい、という思いもありました。ただ、日々傾聴に課題を感じ、うまく行かない理由を基本に立ち返ってみつけたい、課題を解消したいというような思いで参加しました。講義を聞いていて、傾聴の癖のところで、自分はすぐに同調したり、褒めたり、ねぎらったり、という事をしがちだと感じました。そういうコミュニケーションが、人間関係がうまくいくための方法であり、対人関係のスキルだと認識している部分もあるように思います。これまでそういった対応をしてくれる相手と話す事で癒やされ、心を許し、仲を深めそういうコミュニケーション方法で人間関係を培ってきたように思います。友人がそうしてくれたのは、自分がそういった対応を求めていたからかもしれません。ただ傾聴スキルを磨くためには、その癖は一旦おいておくことが必要だと感じました。

 今回同じグループで参加されたお二方、一人はショートコース受講後、もうお一人は初回という方でした。お二人とも傾聴を取り入れたいと感じながら、これを日々どのように活かしていくのか(対人援助職の方は仕事の面談の場でどのように)にとても悩まれておられ、話し手として話す時に傾聴を学び始めた今感じていること、疑問に思う事などをお話されていました。練習の今、している事を、そのまま普段に活用することは、相互に傾聴をベースとしている今とは異なるとは思います。今この場、この時間は傾聴をしようと決めてなのかな・・・と私は考えています。私はこう考えていますと休憩時間にお話したりしました。お二人が聞き手となられた時、自分のこのやり方でいいのか・・・と汗かきながら一生懸命取り組まれていました。傾聴の経験の多少というのは、基本を意識してやってくだされば、話し手が自分のペースで考えながら、自分をみつめながらという時間がもてることには変わりないなと感じました。アドバンスコースを受講することで、思考を深めたり、気づきをもたらす問いなどが磨かれていくとまた一歩進んだ傾聴になっていくのかもしれません。ただ話し手として安心して話せることには変わりないなと思いました。観察者となられた時に、もう一人の聞き手ではなく、傾聴の場を観察している人としてコメントをしてくださいました。そこで、自分が聞き手となっている時に、『話し手が考えている時は待ち、何か言ってほしい時には伝え返したり、確認する質問をしたりと対応されていた』『傾聴する聞き手でこんなに違うんだ』といった事をいってもらえ、日常では傾聴出来ていないと感じる事が多々ありながらも、自分成長もしているのかなと感じられ、嬉しい気持ちにもなりました。演習をしていく中で、徹底的に情景を浮かべて・・と思いながらも、自分軸の考えがもくもくと浮かんでしまうこともありました。あーまた自分軸だった・・・と反省しますが、そこに気づけるようになっているのも、積み重ねてきているからだともグループの方に伝えてもらって気づけた事でした。気づけた次には、情景を浮かべること、ぼんやりと見えてこないところ、情景を浮かべるためにも少し教えてほしいところなどを聞いていくことに立ち戻って練習していきたいと思いました。傾聴の姿勢で聞いていく。ベイシックスコースに出たからこそ気づけたことがあり、そして気づきや思考を深める問いについても自分には課題なので、今後また学んでいけたらと思います。

 

 

 最初にグループの方から自身のイメージをもらったとき、自分では浮かばないイメージをもらい、その意外性に驚かされました。自分が思っている、相手から見た自分の見え方と、実際に見えている自分との間には違いがあることを意識することができました。話を聴く時にも、きっと意識せずにあいづちを多くうっていたり、アドバイスをしていたり、笑顔で聞いているアピールをしてしまっていたりするのだなとドキッとしました。そしてその傾聴の癖はどこから来ているのか、今まで考えたこともなかった自分の傾聴の癖の背景に目を向ける時間は大変貴重な時間でした。グループで一緒に光景を浮かべながら聞いてくださる方々がいたから、ゆっくりと自分の力で背景にある思い込みを紐解いていくことができました。これは講義内容としてすぐ提示されていては、出てこなかったものだなと思います。自分事として、自分が話しながら気が付いていけるからこそ、これからの傾聴につながるのだなと思います。

 これはデモンストレーションを聴いていても感じられて、自身の言葉で話し、自身の力で答えを見つけていくという対話は、自分でも思いもしなかった本質的な答えが導き出されるのだなと驚きました。答えを急いでしまう話の聞き方では、相手の本当の気持ちに、相手も自分も気がつけないままになってしまうのだと、傾聴の大切さを強く実感しました。実際にグループで話を聴いてもらうときには、何を聴いてもらいたいのか自分でもまとまらないままに話を聴いてもらうのですが、それでも聴き手の方が一緒に考え、気持ちを共有しようとしてくれるので、安心して自分の気持ちに目を向けていくことができました。同じ光景を浮かべてもらえる聴き方をしてもらえると、聴き手はこんな安心感をいだけるのだなと、聴き手の気持ちを感じることができました。これからお話を聴く機会のある時には、今日体験した話し手の気持ちを感じながら、傾聴の姿勢を意識していきたいと思います。貴重な体験をありがとうございました。

 先日、職場の幼稚園での送迎時に保護者のお話を聴いていたら、その方が涙を流されました。私は何か心に刺さることを言ってしまったのではと心配になったのですが、後日たまたまお電話でもう一度対応ができたとき、「あの時聞いてくれてありがとうございました。自分が子どもに思っていたことを、同じように思ってくれる先生がいたことがうれしくて、その日一日幸せな気持ちでした。あれから子どもの頑張りも認められて、あの日話せてよかったです。本当にありがとうございました。」とおっしゃっていただきました。自分が担当しているクラスのお子さんでもない、普段よく関わっている保護者の方でもない、それでもその人が見る光景を浮かべようと話を聴くことは、その人の心に残る時間になるのだと、私にとっても幸せになる出来事でした。傾聴によって誰かの力になるのに、その人の人となりや状況を十分に理解していること、多くの時間を一緒に過ごしていること、たくさん話を聴きだすことが必要なわけではなく、正しいスキルとそこに込める思いが大事なのだと、身をもって感じさせてもらいました。こんな気持ちを知ることができた傾聴セミナーの学びに、心から感謝します。

 

 

 これまで何度かベイシックスコースに参加してきましたが、今回は特に「相手軸に立って光景を浮かべて聴くこと」に重点が置かれていました。講師は、まず自分の価値観や倫理観をいったん脇に置いて聴くことの大切さを語られました。それは、ついアドバイスをしたくなる気持ちを手放すことにもつながり、これまでの自分の傾聴のあり方を大きく変えるきっかけになるのだと。頭では「傾聴のルール」や「姿勢」を理解していても、長年染みついた「自分軸での聴き方」はなかなか抜けません。けれども、とことん相手の立場に立って光景を描こうとすると、不思議と自分軸の問いやアドバイスから距離を置けるようになります。初めて参加する方にとっては「できない」「無理だ」と感じてしまうのも自然なことです。そんなときに支えになるのが、グループの仲間の存在です。相手軸に立って寄り添いながら聴いてもらうと、「本当に聴いてもらえた」という感覚と安心感が生まれ、自分も挑戦してみようという気持ちが湧いてきます。とことん聴いてもらい、その聞いたことからどんなイメージが出てきたのかをただ伝えてもらっているにもかかわらず、話し手にとって大きな意味がちゃんと伝わっていく。デモンストレーションを見た後の午後の演習では、午前中とはまるで違う形で「相手軸に立った光景」を伝えられるようになっている、その変化には驚かされます。まさに、体験を通してしか得られない気づきでした。

 シュートコース、ベイシックスコースと続けてデモンストレーションを体験するなかで、以前の自分の相談のやり方が彷彿します。思えば私は「自分が知りたいこと、聞きたいこと」を問いにし、それを分析して整理し、最後にアドバイスをする、そんな繰り返しをしていたように思います。しかも、途中からは「どう着地させるか」を探しながら聴いていたので、相手の話をじっくり受け止めることができていなかったのだと気づきました。クライエントさんも限られた時間の中で相談を有効にするために必死で答え、情報を提供しようとしてくれていたはずです。そして「アドバイスをもらいたい」という思いで臨んでいたのだと思います。その場では「理解できたような気持ち」で帰っても、すぐに忘れてしまう。だから次に会うと、また同じような話を繰り返すことになる、そんな経験もありました。つまり、相手のベクトルが自分に向いていないために、自分で考えたり、本心を確かめたりすることができていなかったのです。デモンストレーションを重ねるうちに、聞き手が「分析・整理・まとめ」を中心にしていると、クライエント側にとって「聞き手の軸でまとめられてしまう」ことが、こんなにも苦しく感じられるのだということを、身をもって知ることができました。これまでの相談についてふり返る機会になったとともに、相談に限らず、ファシリテーターをさせていただくときも同じように心がけたいと思いました。話し手が解決の糸口をみつけていかれるプロセスにしっかりと寄り添いながら一緒に考えていける聞き手になれるようにこれからも学び続けながら実践したいと思います。

 

 

 今回も参加させていただき、ありがとうございました。

 今回は「相手軸に立つ」ということを今まで以上に意識しました。2つのデモンストレーションがとても印象的でした。どちらもその人のために話をしっかり聴こうとしている点は同じでしたが、自分軸で話を進めている方は話が広がるだけで深まることがなく、相手がどんどんと追いつめられていくことがはっきりと理解できました。私自身も日頃よくやってしまっていると思います。相手の話を聞けば聞くほど、次から次へと質問がでてくる。新しい情報がでてくるとそれを整理して自分なりに分析して・・・。相手のために何か良いことを言ってあげたい、そして安心してもらいたい(もしくは、落としどころを見つけてこの話をどこかでいったん終わりにしたい・・)。これらは自分軸で話を進めていたのだということに今回気づかされました。グループセッションではとにかく相手軸にたって話を聴くことを忘れないように意識しました。相手の話を聴いているとどんどん細かい情報を聴きたくなるけれど、そういった疑問は置いておき、その人の思っている位置にとどまって、話の中でふと思い浮かんだこと、考えたこと、自然に湧いてきた質問(こういうことなのか、もうちょっと聴かせてほしいと思ったこと)を返すと、相手も自分の気づきを語ってくれたり、イメージのギャップを埋めてくれる話をしてくださったりして、「そういうことを思っていたんだ」とお互いに理解できるところがあった気がしました。

 日頃仕事をしていると「時間がなくてゆっくり話を聴いている時間がない」と思っていましたが、今回自分の話をじっくり聴いてもらう時間をとってもらう経験を通して(たとえそれが10分程度だったとしても)、しっかり話を聴いてもらえた、受け止めてもらえたという実感が大事なのではと感じました。その場ですっきりと悩みが解決できなかったとしても、丁寧に自分の話を聴いてもらえたという時間を通して、より深く、素直に自分の気持ちに向き合えるようになり、その人自身の力で本当の気持ちや問題に向き合えるようになるということもあるのかもしれない。そんなことも感じました。

 傾聴ができるようになったと自信を持てるようになるときはこないのかもしれないけれど、前回よりはまた少しわかった気がする、毎回そんな感じがしています。

 

 

 人前で話すことが苦手なため、他の人が話している時も自分が次何を話したら良いかばかり考えて人の話しをちゃんと聞くことができませんでした。人に寄り添えない、人の話しをしっかり聞けない、また自分と価値観が違う人の話しを頭の隅で否定してしまうことが有り、ビジネスでも人間関係がうまくいかず失敗を繰り返していました。

 傾聴セミナーに参加して、相手の側にたって寄り添い聴くことの大切さを知りました。相手が話している時に分析したり、アドバイスをしてしまったり自分のクセにも気づきました。自分の考え、倫理、価値観、先入観、常識は一旦横に置いといて相手の世界に入る、イメージする、確認する、共有する、実際にやって見てとても難しく意識して取り組まないといけないと思いました。

 本当の対話とは相手軸に立って、話し手と同じ景色を一緒に見ると言うこと。相手が自分自身で答えを探していくこと。そして相手も自分も気づきができて変わっていくこと。とっても深い学びと思いました。これから実践をして行きますが、反復、繰り返しの受講をすることで少しづつですができるのかなと思いました。受講内容はこの価格でこのクオリティー、受講する価値は高いと思いました。何度も受講したいセミナーです。ありがとうございました。また案内してください。

 

 

 私が大事にしたいのは、「その人が納得すること」である。その人が納得していなければ、その人は、自分の人生を生きていないように思う。だから、私が本気で話を聴くとしたら、その人が納得して、自ら外へ一歩踏み出したくなるような聴き方をしたい。無理やり引っ張り上げるのではなく、その人自身が十分に満たされて、少しずつ溢れて、じんわりと外に出る。私は、自分自身にも、そういう聴き方ができるようになりたい。

 セミナーで一番印象的だったのは、話の中で一番言いたかったこととして、同じグループの方が、「私も頑張っています」と言った場面だった。観察者として、話を聞いていて、話し手に聞きたいことやかけたい言葉は、たくさんあった。でも、その人は、そんなことは求めていなかった。どういう言葉をかけたら、もしくは、どういう言葉をかけなかったら、その人が納得して外に向かいたくなるのか。自分がどういう人間だったら、もしくは、どういう人間でなかったら、その人が外に向かいたくなるのか。今一度、考えてみたい。

 

 

 今回傾聴セミナーに参加したのは、本当に人の話が聞けない私自身に嫌気がさしていたからです。聞きたい。でも、直ぐに「こういうこと言いたいのかな?」とすぐに探ろうとしたり、自分が時間に余裕がなかったりと本当にいろいろな人に迷惑をかけているのだと思います。「何も考えずに聞けばいい」と言われるのですが出来なくて…半分諦めもありました。仕事では、保護者の相談、職場の相談と年々責任の重いことがどんどん増えて本当に苦しい日々でした。

 今回、知人に話をしたら参加してみたらとお誘いを受け参加させて頂きました。ここまで長く変な癖をつけてしまっているのできっと上手くいかないだろうなぁ?と期待半分不安半分でした。しかし、光景をということで、初めて要らないことを考えず話を聞くことが出来ました。景色を作るためにしっかりと聞き「こんな感じかなぁ?」と聞きイメージを作るためにしっかりと聞くことが出来ました。すごい!!感動でした。

 上手く話は聞けましたが、今度は質問が全くでなくて…次回習うということなので安心しています。私自身話を聞くばかりで、聞いていただく機会がなかったので何かホッとしたのと同時にスッとした感覚です。話をする時に、重い悩み事相談になってしまい申し訳なかったですが私にはとても重要な時間だったと思います。

 貴重な経験をさせて頂き本当にありがとうございました。次のセミナーもぜひよろしくお願いいたします。

 

 

 いつも大変お世話になっております。今回のコースも大変勉強になりました。

 今回、意識して考えたことは、相手に対して決してアドバイスをしようと思わないこと。これを意識しました。一番目のモデルの方々のやりとりを見ていて、相手の話に耳を傾ける、ということは、分析をすることでもなく、整理をしてあげることでもないことがよく分かりました。そのような態度で聞くことは、相手の考える余白やペース、熟考するタイミングを全て奪ってしまうことになり、相手を追い詰めたり、分かってもらえないという疲労感、悲しみなどをもたらしたりするのだと痛感しました。実際に、相手が言った言葉を別の言葉に置き換えてしまったときには、「分かってもらえない」「そんな風な思いじゃなかったのに」という思いを相手の方は抱くのだろうと思います。2番目のデモンストレーションのように、相手の言葉を用いながら、なおその部分を聞き直し、相手の気持ちを分かろうと問い直していくことが、相手の思いを聴き取ることに繋がるのだろうなと思いました。

 実際、自分は今まで相手の気持ちをしっかりと傾聴しきれていなかったように思います。相手の思いや悩みを聞いて共感しようとしたり、理解しようとしたりは試みてきましたが、時には同調になってしまったように感じ、後悔しています。これからは相手軸に立ち、相手になったつもりで、相手の気持ちを想像しながら話を深められるようなやりとりを目指していきます(と言っても、言うは易し、ですが・・・)。相手との会話で意識していこうと思います。また、今回は心が落ち込んでいる方にはどんな対応がよいのか、ということも先生のご講義で学びました。誰にでも、どんな状態の人でも一概に同じ対応ではいけないことも改めて心に留めました。

 たくさんの学びをありがとうございました。これからもご指導のほど、よろしくお願いいたします。

 

 

 みなさん、こんばんは。

 今日一日、温かくて日差しもやわらかくて気持ちの良い日でした。

 

 いよいよ明日はベイシックスです。みさなんの対話の世界がどのような物語になっていくのか楽しみですね。

 

 おひとり、ショートコースのふり返りを送ってくださいました。掲載します。対話時の間の重要性に着目してくださっています。

 

 仕事の中で、子育て中のお母さんとお話をすることが日常的にあります。セミナー後、自分の傾聴のクセを意識しながら、話を聴かせてもらうと、いつもとはまた違ったお母さんの言葉を聴かせてもらうことができました。
“あ、このお母さん、本当はこれを聴いて欲しかったんだ” とか、“いつも話している
ことの本当の気持ちってこれだったんだ” と気付かせてもらえ、改めて自分の聴き方が大事だと痛感しました。
 今回、自分が話を聴いてもらえる側になれるセミナーでの体験から、メールやSNSなどデジタルの文字媒体ではない”対話”のコミュニケーション(日常会話とは別に)が、心の潤いになることを実感しました。
 日頃、どうしても環境的に落ち着いた状況で話せる時間が限られ、せわしなく短時間で話す場合が多いので、必然的に早口になる傾向もあります。発言と応答の間にある“間”に、たくさんのエッセンスをやりとりできる時間や環境の設定や確保も考えていきたいと思いました。ありがとうございました。

 みなさま、こんにちは。

 朝から霧です。これから徐々に晴れてくるのでしょうね。

 

 22日のショートコースはとても深い研修になりました。初めて参加される方が半分近くおられましたが、皆さんとともに場をつくり出すことができました。ありがとうございました。許可を頂いたふり返りを順にアップしていきます。

 

 傾聴の姿勢について学ぶ中で、これまでの自分自身の聴き方を振り返る機会となりまし た。 特に、相手軸に立つことが私自身不足していたように感じます。普段、自分のことを相談 する機会はあまりないのですが、今回、自分の気になっていることを話す中で、「聴いても らえている」という感覚を得ることができました。悩みに寄り添ってもらい、思いを受け止 めてもらえる体験は、非常に貴重であり、安心感や話してよかったという思いを実感しま した。 

 これまでの私自身の聴き方を振り返ると、「何か方向性を出さなければ」「アドバイ スをしなければ」という思いが先行し、自分の考えを押し出すような問いかけになってい た場面があったのではないのかなと思います。相手の気持ちに寄り添いながら、気持ちを 確認するような聴き方ができていたかを考えると、まだ十分ではなかったと感じました。 

 堅田先生と西尾先生の聴き方を拝見し、相手軸に立った聴き方の重要性を学びました。相 談者が、「寄り添ってもらえている」と感じ、自ら考えの方向性を見出せるような聴き方 を、今後意識していきたいです。 実際にペアで傾聴を実践してみると、うまく進められない場面もあり、傾聴の難しさを改 めて感じました。どのタイミングで、何をどう聴くかという点は、今後も継続して実践を重 ねながら、少しずつ身に付けていきたいと思います。

 

 

 本日は、セミナーに参加させていただきありがとうございました。 傾聴というのは、相手の話をひたすら聞く事だと思っていたので、今日で全く違うという事 が分かりました。 2人の対話の実際の様子を見比べるというのも、とても勉強になりました。1 人目を聞いていて、私はあまり違和感がなく、自分はこんな風に話せないので、良いなあとさえ思いました。しかし 2人目の堅田先生の最初の言葉に衝撃を受けました。相手になりきって想像して 聞くと、こんな始まりになるんだと知りました。 実際にその後の体験の際に自分でもやってみようと挑戦してみました。拙いなりに、今まで の面談では経験したことのない、相手の気持ちをほんの少しだけ汲み取れたような感覚に なりました。相手の方も「私の言いたかったことは、そういうことなんです。」と、おっしゃっ てくださいました。 この感覚を忘れないように、今後の面談の際にもスイッチを入れて、聴いてみようと思いま す。 2人ペアで体験しながら進める研修でしたが、相手の方がおっしゃることから気付かされる ことも多く、本当にありがたかったです。

 

 

 おそらく参加される方の中には「傾聴」ということばやその内容について「知ってます」「勉強しています」 という気持ちでおられた方も多いと思いますが、いざ、演習となるとその難しさと練習の必要性を実感され たのではないかと思います。ショートコースではその点に気づけたとしたら最大の収穫です。さらに、本セミ ナーでは講師によるデモンストレーションを通しての大きな学びを得ることもできたのではないかと思って います。

  ここでは、デモンストレーションで私自身話し手として感じ取ったことを堅田先生の解説と結び付けてふり かえり、今後の傾聴に生かしたいと思います。 堅田先生が2つの聞き手のモデルを示されるデモンストレーションは、本当に一切打合せなしのリアルな セッションです。話し手となる私もシナリオを持っているわけではありません。どちらの聞き手も傾聴の基本 姿勢を保たれるので一見違いが分かりにくいとは思いますが、観察者からは、話し手の明らかな表情や話し 方の違いやその着地点の違いに驚きを持って受け止められます。 さて、1番目の話し手としての自分は、終始、聞き手から問われることに対して、できるだけ忠実に情報を 伝えなくては、どう答えたらいいんだろうといった気持ちがあり、それゆえ、自分のネガティブな気持ちをさ らけ出す感覚に陥り、次第にしんどくなっていきました。さらに、聞き手に「こうなんでしょう」「こうしたらい いのでは」とまとめられたときに、自分の気持ちが耐え切れずになり、「また振り出しに戻ってしまった」と口 にしてしまいました。これからの自分が全く描けず、結局「分かってもらえなかった…」という思いが残ってし まったのです。 

 堅田先生の解説によるとこの聞き手は、話を聞きながら何が問題なのか、何を拾ったらいいのか、何をそ の後扱えばいいのか、どこをどう返せばいいのかっていうことを常に分析、整理をしながら流していくタイ プであり、このような聞かれ方をしてしまうと、自分の心の中が動いていかないとか、自分で自分はどうす べき見つけていくこととかいうことがおろそかになり、いやそうじゃないんです、わかってください、いやそ ういうことでもなくって、いやそれ言われてもちょっとなんかっていうふうに常にベクトルは聞き手にずっと 向いてしまったまま自分の方になかなか向けられなかったのではないか、しかも「こうじゃないですか」って いうふうな考え方の方向性であるとか、つまりあなたが言いたかったことはこうでこうでこうなんですよねって言われてしまうと「はい」と返事するしかなくなってしまったのであろうと言われました。まさしくその通 りで、自分の心には向き合えず、聞き手の軸に引き寄せられてしまいました。 

 2番目の話し手としての自分は、本当に私になりきってもらって、寂しさとか、不安っていうところをクロ ーズアップしてもらったので、「そうだよ、そうだよってやっぱり寂しかったんだ」、自分ずっとうまくいってる とか、自分のことを理解してもらってるとか、分かってもらっているっていう関係性でいたと思っていたの が一瞬離れていくような感じがあったからこそなんか、すごくしんどかったのかなぁと自分を責めるのでは なく逆に暖かくというか包んでもらえたような安心感が持てたことでふっと涙が出そうになりました。その 後も、その時、どんな気持ちだったとか、こういう気持ちだったんじゃないですかっていうようなところを確 認して進めてくださったので、自分の良さを感じつつ、これからどうしていくといいかを自分で探し出せた 喜びもありました。

 堅田先生の解説によるとできるだけ話し手になってみる自分が聞く、軸足を話し手におき話し手になった つもりでお話しされる内容をそのことば一つ一つを感じ取る、想像してみることまず念頭において聴く。そし て聞き手である自身の揺らぐ気持ちそのものを表現したり、こう感じました、こんなふうに聞こえたんです、 こんなふうに今ふと浮かびましたっていうことを確認しながら伝えたと言われました。それが話し手自身が 自分にしっかり向き合い、自分はどうなのか、自分は今何を感じているのかどうするのかっていうふうにべ クトルを伸ばしていける最も意味のある傾聴だとのことでした。私自身、いつかこのような聞き手に少しで も近づきたいという目標を持つことができました。 「傾聴って難しい」その感覚は、時に自分には無理という気持ちにつながってしまいます。ただ、何回か演 習を重ねていくうちに経験上、必ず、あ、このことかとか、これできるようになっているかもという感覚に出 会えます。私自身も演習のたびに反省したり、落ち込んだりすることもありましたが、それでも少し成長でき た自分に出会えることは嬉しいものです。そしてやはりペアになった方から学びを得られることへの感謝の 気持ちでいつもいっぱいになります。また、皆様とご一緒に学べますように継続してご参加いただけるとと てもうれしいです。

 

 

 

 みなさま、こんにちは。

 

 秋が深まりました。今年は紅葉がとてもきれいですね。

 赤やオレンジ、黄色、そして緑をバックにして輝いて見えます。

 人生もこうして輝きが増していくものだと思いたいです。

 どこか郊外にお出かけされたでしょうか。来月にかけて紅葉を楽しめそうですね。私も出かけてみます。

 

 さて、ショートコースが始まります。

 ご自身の傾聴の癖を知るためにも、傾聴の基本姿勢と態度を学びます。そして、実践演習でご自身の心の内を聴いてもらえる体験ができます。

 お互いに学び合う仲間として相手に寄り添い、しっかり相手になってみて感じてみること、それをことばにして伝えてみること、ハッとするような驚きがきっとあるはずです。

 皆様とご一緒できますことを楽しみにしております。

 

 30日はベイシックスコースです。まだ受付をしておりますので、ぜひ本物の傾聴を体得してみませんか。お待ちしております。