神宮球場に入った僕。客席は超満員で立ち見するしかありませんでした。早稲田大学側のライトスタンド側が特に人が溢れていたので、仕方なく慶應義塾大学側のレフトスタンド側の立ち見エリアに行きました。

そこで先発メンバーが発表された時。慶應義塾大学の選手の名前を知らない僕は、名前がコールされても、全く反応しませんでした。そして早稲田大学の一番から八番までのメンバーの名前も知らないので、全く反応しませんでした。だけど「9番ピッチャー斉藤くん」とコールされたとき、僕は「オーーー!!!」って、自然と反応しました。

そして試合が始まり、早稲田大学の一回表の攻撃。早稲田大学が連打でチャンスを広げ、僕は手を叩いて、歓声を挙げました。そしたら近くで立っていた慶應大学応援のおじさんに、「早稲田応援するなら、ライト行けや!!」と怒鳴られたので、仕方なくライトスタンドに移動しました。

早稲田大学は一回表の連打で、三点のリード。ライトスタンドの立ち見席になんとか潜り込んだ僕は、斉藤佑樹投手の一球一球を見つめました。非の打ち所のないピッチングで、慶應を三振や凡打の山を築き、最高のピッチング。斉藤投手は、眩しいくらいの輝きを放ってました。そして、打撃でもタイムリーヒットを打って、打点を挙げました。そして気がつけば、ノーヒットピッチング。僕は「ハンカチ、ノーヒットノーランだあ!!」と、何回も叫び倒しました。神宮球場は、ハンカチ王子こと斉藤佑樹投手のための一人舞台でした。


みんな早稲田大学を応援しているのに、早稲田大学の攻撃の時にはトイレタイム(9番打者斉藤の打席を除く)で、早稲田大学の守備の時は、みんな集中してました。男女トイレとも、長蛇の列で。常識では、考えられないような熱気が伝わってきました。