みらみの妄想
其処に置かれ
在ることが当たり前
陣地を守る為だけに
作られ置かれ雨晒し
通り過ぎる者達を
見送るばかりの毎日に
時折つつく
鴉の存在
愛おしく感じ
寂しさ紛らわす。
只在り続けるだけの自分を
案山子のようだと自虐する。
歩調も歩幅も違うのに
掛 け声もなく踏み出せば
進む道までちぐはぐで
気付けば一人滑稽に
鼻息荒く勇足
振り返れども何もなく
呼べども呼べども姿は見えず
要らぬ妄想頭をよぎり
いつしか囚われ般若と化する
静寂の中に見つけ出すは
性根の違いと
景色の格差。
振り向くことない横顔を
チラリチラリと覗いてみるが
いくら期待しようが決して
心はここにはありません。
わかりやすい機嫌の悪さ
おそらくそれは また彼女
虚しや悲し運命を
何故に選んで此処にいる
バカバカしいと背中向け
過去のことにしたいのに
もう遅過ぎる
良性腫瘍
未来が見えて 見え過ぎて
強くならねばならぬのに
僅かに期待してしまう
浅はかな脳
目を覚ませ。

