非日常という言葉を
教えてくれたのは
娘の彼でした
仕事、仕事の日常のなか
そんな日常だからこそ
非日常は大切なのだ と。
それまで
気に留めたこともなかった私
には
新鮮な言葉でした
娘と共に過ごした時間が
1年だったとは
思えないくらいに
彼は
いろんなところへ娘を
連れて行ってくれました
見たことのない景色を
見せてくれ
知らなかった味を
知らなかった音を
色を
匂いを
たくさん抱えて
娘は還りました
あの日
娘がひっそりと還った
そのとき
早朝に鳴った
そのことを知らせる電話は
私の日常の続き
だったのでしょうか
そんなことを
最近になって考えてみたりします
日常かのように
非日常なときを過ごす
ことが叶いました
未だ その余韻に浸っております
その日
捨てたもんじゃない。…かも
と思えたんです