非日常。 | グリーフという愛のかたち

グリーフという愛のかたち

2018年秋 20歳の娘が天に還っていきました 

非日常という言葉を
教えてくれたのは
娘の彼でした

仕事、仕事の日常のなか
そんな日常だからこそ
非日常は大切なのだ と。

それまで
気に留めたこともなかった私
には
新鮮な言葉でした

 娘と共に過ごした時間が
 1年だったとは
 思えないくらいに
 彼は
 いろんなところへ娘を
 連れて行ってくれました

 見たことのない景色を
 見せてくれ

 知らなかった味を
 知らなかった音を
 色を
 匂いを

たくさん抱えて
娘は還りました


あの日
娘がひっそりと還った
そのとき

 早朝に鳴った
 そのことを知らせる電話は
 私の日常の続き
 だったのでしょうか

そんなことを
最近になって考えてみたりします


日常かのように
非日常なときを過ごす

ことが叶いました

未だ その余韻に浸っております

 その日

 捨てたもんじゃない。…かも
 と思えたんです