「外の世界への入り方は一度経験してるから大丈夫だね、まあ慣れるまでは少し気分が悪くなるだろうけど我慢してくれ。ほとんどは今外の世界にいる人間と交代する形になる。交代する時はこの鈴を必ず鳴らすこと」
友樹はそういって一樹に鈴を渡した。
「白い部屋の中でその鈴を鳴らすとその時外の世界にいる人間がこちらに戻ってくる。戻ってきたら今度は自分が外の世界へ行くという流れだ。前の人間が戻ってくる前に自分が出ようとすると両方の人間が激しい頭痛に見舞われるから気をつけるんだよ」
「それであのとき頭が痛くなったんだね」
「そうだよ。ちゃんと入れ替われれば頭痛は起きないから安心すること。外の世界からこちらに戻ってくる時は目を閉じて白い部屋の頭にイメージすると戻ってこれるから、鈴が鳴ったら交代の合図だから必ず戻ってくること。いいね」
「うん。わかった。で僕はいつ外の世界にいけばいいの?」
「私が一樹君に直接指示を出すからそのときに向かってくれればいいよ」
「え?どうやって指示をだすの?ぼく町長さんとずっと一緒にいないといけないってこと?」
友樹は声を上げて笑った。
「あははははっ。一緒にいなくてもいいよ。部屋にいてくれれば私の声が聞こえてくるから」
一樹は不思議な顔をしているのを友樹は察して目を閉じた。
『一樹君聞こえるかい?』
「え?町長さん声出してないのに聞こえる」
『そう。君の頭のなかに話しかけてるんだよ。これで君に指示を出すから
ね』
「おおお、町長さんすげ~~~」
一樹はワクワクして友樹の顔を見た。
『外の世界にいても私は君に話しかけることができる。君も心の中で言葉を発すれば私に声が届くようになっているからね』
「すご~~~い。超能力みたいだ~~~」
一樹のテンションは上がる一方であった。
「さてそれじゃあ今から実践といこうか。一樹君準備はいいかね?」
「なんかワクワクしてきた。白い部屋にいくんだね」
「そうだよ。一樹君ワクワクするのはいいが、気持ちは冷静になって対応していかないといけないよ」
友樹は一樹に歯止めをかけるべく少し強い口調で言葉を発した。
