素人バカでも小説は書けるのか?

素人バカでも小説は書けるのか?

学力ないおっさんでも、想像力だけで小説が書けるのか?少しずつだけど小説アップしていくので気長に見てください。誹謗中傷はなしで・・・すぐヘコむんで

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「外の世界への入り方は一度経験してるから大丈夫だね、まあ慣れるまでは少し気分が悪くなるだろうけど我慢してくれ。ほとんどは今外の世界にいる人間と交代する形になる。交代する時はこの鈴を必ず鳴らすこと」


友樹はそういって一樹に鈴を渡した。


「白い部屋の中でその鈴を鳴らすとその時外の世界にいる人間がこちらに戻ってくる。戻ってきたら今度は自分が外の世界へ行くという流れだ。前の人間が戻ってくる前に自分が出ようとすると両方の人間が激しい頭痛に見舞われるから気をつけるんだよ」


「それであのとき頭が痛くなったんだね」


「そうだよ。ちゃんと入れ替われれば頭痛は起きないから安心すること。外の世界からこちらに戻ってくる時は目を閉じて白い部屋の頭にイメージすると戻ってこれるから、鈴が鳴ったら交代の合図だから必ず戻ってくること。いいね」


「うん。わかった。で僕はいつ外の世界にいけばいいの?」


「私が一樹君に直接指示を出すからそのときに向かってくれればいいよ」


「え?どうやって指示をだすの?ぼく町長さんとずっと一緒にいないといけないってこと?」


友樹は声を上げて笑った。


「あははははっ。一緒にいなくてもいいよ。部屋にいてくれれば私の声が聞こえてくるから」


一樹は不思議な顔をしているのを友樹は察して目を閉じた。


『一樹君聞こえるかい?』


「え?町長さん声出してないのに聞こえる」


『そう。君の頭のなかに話しかけてるんだよ。これで君に指示を出すから

ね』


「おおお、町長さんすげ~~~」


一樹はワクワクして友樹の顔を見た。


『外の世界にいても私は君に話しかけることができる。君も心の中で言葉を発すれば私に声が届くようになっているからね』


「すご~~~い。超能力みたいだ~~~」


一樹のテンションは上がる一方であった。


「さてそれじゃあ今から実践といこうか。一樹君準備はいいかね?」


「なんかワクワクしてきた。白い部屋にいくんだね」


「そうだよ。一樹君ワクワクするのはいいが、気持ちは冷静になって対応していかないといけないよ」


友樹は一樹に歯止めをかけるべく少し強い口調で言葉を発した。


「さて一樹くん、いよいよ外の世界へ真輝として出るのだがその前に注意事項をまとめたから読んでくれたまえ」

友樹は一樹にそういって1枚の書類を渡したのであった。

注意事項 以下のことを守らなければこの町の秩序が崩れてしまうので必ず守ること。

1.外の世界の人間にはこの町の存在を明かしてはならない

2.1日1回の薬投与を時間通りに受けること

3.薬投与は拒否してはいけない

4.朝・昼・晩の3食は必ず食べること

5.外の世界で犯罪をおこさないこと

6.偏ったTV視聴は行わないこと

「これだけでいいの?」

一樹は少し不安げに友樹の顔を見た。

「基本的には自由でいいんだよ、自分の好きなように動けばいい、話せばいい。しかしそこに書かれたことだけは守ってもらいたいんだよ」

「この町の存在は明かさないけど誰のことの話はしていいの?」

「そうだな~役員のメンバーは外に出ているから話してもいい。あと私と真輝、守、恭祐そして君を合わせて10人だね」

「結構な人数だね。恭祐ってほのかを殺したやつだろ?今どこにいるの?」

友樹はまだ恭祐の話をしていないことに気付きハッとした。

「そういえばまだ話してなかったね。恭祐はこの先の洞窟にある牢屋に閉じ込めてるよ。守が監守として見てくれているところでね」

「あ~~~~。あそこか~。牢屋にひとり凶悪犯がいるって言ってたのが恭祐なんだ」

「守と話をしたのかい?」

「うん。おもしろい人だったよ」

一樹は目を輝かせながら友樹の顔を見ていた。

「一樹くん、君の冒険心はほんとに恐ろしいな~」

友樹はやれやれといった表情で窓の外を眺めた。


「一樹くん、この6日間ご苦労様だったね」

「も~、町長さん結局最初の日だけしか一緒に行ってくれなかったじゃないか~」

「すまないね。私もなにかと忙しいんだよ」

そんな言い訳をしている友樹を一樹は疑いの目で見つめていた。


「あ~、ゴホン・・・この6日間講義を受けて充分にこの町の生い立ちが理解できたんじゃないかい?」

「うん、気になることがいくつかあるけどね」

友樹はうまく誤魔化せたとほっとした顔つきをしながら一樹の疑問を聞いた。


「真輝には実っていう子供がいたんだろ?その子供は今どうしているの?」

「実だね・・・。正直どこにいるのかわからないんだよ・・・真輝の両親の話は聞いたかい?」

「聞いてない。両親がどうしたの?」


友樹は裕美がなぜ両親の話をしていないのか気になり考え事をしていた。


「真輝の両親は亡くなっているんだ」

「そうなんだ~実も亡くなったの?」

「いや今は行方がわからない。真輝は病院に収容されているからね。私たちが捜そうにも病院から外に出られないので捜すこともできないんだよ」

「そうなんだ~。生きてるといいね」


友樹は一樹にすべてを話すことが出来ずにいて顔を曇らせていた。

ほのかが実を真輝の両親に預け亡くなり、竜也を殺してしまった真輝はそのまま精神病院へと収容されてしまう。この事件は日本中にスクープとして放映され真輝の両親はマスコミに多大なバッシングを受けたのであった。原因は竜也の父親が有名な政治家であったことであった。有望な人物が殺されたという話だけが表に出てしまい竜也の陰謀は包み隠されたままになってしまった。

マスコミから追い込まれた真輝の両親は実を残しこの世を去ってしまったのである。その後実の消息は途絶えてしまったのである。

一樹にはあまりに悲しい話で衝撃を与えかねないと裕美は話をしなかったのではと友樹は悟り話をふせたのであった。

一樹と友樹は部屋を出て博物館内を歩き周っていた。館内の展示物は写真が大半であり、真輝のアルバムのようなものになっていた。そんな館内を見渡して一樹は疑問を抱いていた。

町長さん、町の人たちは博物館に来る事ってあるの?」
「それはない、この博物館は私の許可がないと入館できないようになっているんだよ」
「へー、そうなんだ~。みんな本当の町の姿しらないもんね。この中見たらバレちゃうもんね。でもなぜみんなが見れない博物館なんか建てたの?」
「ああ、そうだね、この建物は真輝が建ててしまったんだよ。本人も意識的に建ててしまったと言っていたけどね。よっぽどほのかさんを愛していたんだろうね」
「ふ~ん。この女性がほのかって人なんだね」
一樹が指差した先は真輝とほのかが笑顔で仲良く立っている姿の写真であった。
「ああ、そうだよ」
「町長さんはほのかさんに会ったことあるんでしょ?」
「あるよ、1度だけだけどね」
友樹はそう言ってあの出来事の前日、病室でほのかと話をしたときの事を思い返していた。
「ほのかさんはね、綺麗でやさしくて、心から真輝を愛していたんだ・・・」

友樹はふと我に返って一樹の顔を見た。

「さあ、そうしたらそろそろ役場にもどろうか。明日も裕美くんの講義がまっているからね」

一樹はどんよりした顔で友樹を見つめていた。そんな一樹を察してか友樹は一樹の肩をポンポンと叩いてうなずいていた。

一樹はそれから5日間みっちりと裕美の講義を受け続け、めでたく講義地獄から卒業したのであった。


館内の真ん中を通り奥へと進むとそこには別室が設けられていて、会議室のように机が並べられ、中央には大きなスクリーンが置かれていた。
一樹はこれからなにが始まるのかまったくわからず入口で呆然と立っていた。

「一樹くん、ささ、ここに座って」
スクリーンの前に置かれた机の前に友樹は立っていて一樹を呼んだ。
一樹は言われるがまま椅子に座り落ち着きなく周りを見渡していた。友樹はそんな一樹の姿を見てクスクスと笑いながら一樹の隣の椅子に腰掛けた。

「裕美くん始めてくれたまえ」
「はい。でわ、はじめますね。
裕美はそういうとスクリーンの横に立って一樹の顔を見た。

「改めまして、ほのか博物館の館長、小松裕美です。みんなからはヒロちゃんって呼ばれでます・・・あっ今からこの町ができる経緯をお話するのでしっかりと頭に叩き込んでくださいね」

一樹はこのあと思いもしない事態にまきこまれるのであった。
それは裕美の話が延々5時間続いたのである。ウトウトしようものなら裕美につねられて起こされてしまい、しかも休憩なしのなんとも生き地獄のような5時間を味わうのであった。

5時間の話の内容は真輝、ほのか、竜也の三角関係から真輝の人格が増えた理由、そしてほのかを失う運命の日。隅々まで裕美はプロジェクターを使い意識が朦朧としている一樹に話しをつづけたのであった。
5時間後、裕美は充実した顔つきて話を終え部屋をあとにするのであった。

その瞬間一樹と友樹はグッタリとして顔を見合わせた。
「一樹くん・・・おつかれさま」
「町長あの人・・・何者?」
「裕美くんはこの町一番のお話好きでね・・・。今日は張りきっていたからいつも以上に長かったね」
「まさか明日もここで話を聞かないといけないの?」
「えっ、あっ、ああ~そうだね。まあ明日はもう少し短めに話をさせるよ」
あまりの疲労感に2人は当分のあいだその場から動く事ができなかった。