どーも、焦りは本心を隠すものなんだなぁと実感しているクズです。
かなり寒くなりまして山の麓にある我が家からは、もう窓から少し上を見た辺り、所謂山の中腹が白くなっています。ここに雪が降るのも目前に控えていると。そうなると本心としてはもう自主仕事納めをして、長い冬眠期間に入りたいんですね。だけどやっぱりお金が尽きた時の心配もあって、もう一日とか、雪が平地に降るまではとか思って、何とか働いている状況です。
貧乏でも身の丈に合った生活ができれば幸せでいられると普段から言ってますが、お金がなくても幸せというわけではないんですよね。微妙な違いですが、そこが大きいのだと痛感してきた身からすれば、不安になるのも仕方ないですかね。もっと余裕を持ちたいものです。
さて、久々に嫌だなとと思うことがありました。いや、嫌だと思うことなんて毎日何かしら起こるものなんですが、その日の内に何とも思わなくなるのが常なんです。けれど久々に数日経っても引きずるほどのことがあって、これをどう処理したとのかと考えてしまう。そうして考えてしまっている内は、ずっと気に掛けてしまうわけで、いつまでもスッキリしないのが嫌ですね。まぁ、考えを整理するためにもここに書いてみましょうか。
先月末でベテランが一人辞めました。今私がお仕事の紹介をしてもらっている派遣会社を辞めるというだけで、本人はこういう生き方しかできないから他のとこ行くかなって言ってたんですけどね。で、まぁ原因というのが他のバイトとのトラブルと言う感じなんですよね。彼は仕事が早く、丁寧という程ではないけれどちゃんと合格レベルに持って行く。だから色んな元請けさんからの評価も高いんですね。もちろん仕事を紹介してくださる派遣会社の社員からも信頼されてました。揉める原因になりそうな要素と言えばただ一つで、仕事において早さに拘ることなんですね。こういうお仕事には「最低保障」という言葉がありまして、時給○円で8時間の予定だけど早く終わっても8時間分のお金は払いますよってことなんですね。彼はこの最低保障の現場が大好きで、必ずと言って良いほど予定より早く仕事を終わらせてたんですね。私としては別に早く帰ってやりたいことがあるわけではないですが、外にいる時間・他人といる時間が減るのは嬉しいので、彼と同じ現場に入ることがそれほど嫌ではなかったんです。ただ、やっぱりどうしても一人だけテキパキ働いても仕事が早く終わるわけではありませんから、どうしても他のバイトさんにもスピードを強要するわけですね。怒鳴るようなこともしばしばありました。そういうのが合わない人も多いのかなとは思っていたので、揉めるかもしれないなという予感もわずかにしていました。ただ、辞めるというところまではいかないかなと、勝手に楽観視していました。入れ替わりが激しく、こういう形態で働き続ける方が希少なわけで、彼と合わないと言っている人たちのほうが数年で辞めていくものですからね。今までにも結構そういう人たちがいましたし。
だからまぁ、彼が辞めるという話を聞いた時は驚きましたし、少し残念だなとは思いました。そして改めて自分も言動に気をつけて、嫌われないようにしないとここを追われるかもしれないなと、気を引き締めたのでした。ようやく今の場所でそれなりの安定の掴めていると感じているので、この居場所を失うのはかなり怖いですからね。
まぁ自分のことはさておき、私が嫌だなと感じているのはここから先の話です。彼が辞めたことを知った他のバイトさんの反応が少し、私には受け入れがたいものなんですよね。「悪の栄えた試しなし」的なことを言って、彼の愚痴というかそういうので盛り上がるわけですね。現場へ向かう車内とか、彼の悪口のオンパレードなわけですよ。今までは誰かの口から彼の耳に入ることを恐れていたのか、言いたくても言えなかったということもあるのでしょう。ある程度はそうなってしまうのかという諦めはあります。でも私はこれが嫌いなんです。何度か書いてますが、叩いて良い人を見つけて叩く。「実は昔からおかしいと思ってた」とか、「あの時もホントはこうだった」とか、そういうのが本当に嫌いです。それと辞めた彼はベテランで、悪口を言っている人たちはみんな彼より後に入ってきているんですね。それなら入ったばかりの時は彼から教えてもらったり、助けられたこともあるはずなんです。そういうのを忘れて彼を「悪」と断じる姿は、私にはどうしても受け入れがたいです。そりゃ途中からは嫌なことをされたのかもしれませんし、怒鳴るという行為はパワハラと思われるかもしれません。彼が辞める必要はあったのもしれませんが、恩も忘れ一方的に悪だと裁くというのはどうかなと思ってしまうんですね。そういうのを見ていると、どちらにも問題はあったのではないかと考えてしまいますね。
でもそう考えて自分の抱える矛盾に気づくんですよね。私はいじめやハラスメントはやる側が悪いと公言しています。いじめられる側にも原因があるなんて意見は、私にとっては強者の戯れ言です。常々そう言っているのに、今回は両方に原因があるんじゃないか？とか考えている。辞めた彼の悪口を聞き続けるのも嫌なことですが、自分の抱えるこの矛盾がグルグルと腹の中を巡り、どうにもスッキリしない。これはどうやって処理したものかと考え込んでしまうのでした。
あとよく誤解されるのですが、私は何をされても怒らないとか、誰のことも嫌いにならないとかではないんです。どちらかと言えばすぐイラッとする方ですし、人の好き嫌いは多い気がします。と言うか嫌いな人が多く、好きと言うか心を開くような相手はほぼいないという感じです。ただイラッとしてもすぐ忘れるようにし、嫌いな相手とは関わる頻度を減らし、どうしても関わらなくてはいけない時は無難に受け流すようにしているだけです。その辺をわかっていないまま、あいつには何言っても大丈夫と思われることが多く、それはまぁ多少のストレスにはなっているのかなと思います。大抵のことは5分後にはどうでも良いこととして、頭の片隅からも追いやっているのですがね。嫌なものは嫌だと、ちゃんと感じてはいるのですよ。もしかしたらそういう人は多いのかもしれませんよ。相手が笑っているからと言って、不要な発言は控えた方が良いかもしれませんね。