
渡り廊下で缶のミルクティを買って
屋上に出てみた。
雨が降ってた
引き返そうとして思わず
缶を開けた
こんなに広いのに
ミルクティのにおいが広がった
腰を下ろした
BGMはcharaの70%-夕暮れのうた
場とマッチしてせつない
灰色の空を見た
なにもない
とおくで 工場のライト
近くの高層マンションの電気
どこかでつけば どこかが消える
みんな眠る時間。
壁にもたれて上を見た
空しかみえない
星もなにもない空
でも今ここでこの空を見てるのは
あたししかいない
鼻がツンとした
ミルクティはあとすこし
少しほっておくと
淵が冷たくなって
もう中身もぬるい
全部のみほして
charaを3曲聴いて
部屋に戻った
あたしの頭の中にビーカーがある
屋上に行くまではからっぽだったのに
屋上にいると
言葉やイメージでどんどん溜まってく
誰もいないときは
あたしだけの場所になる