指使いは自分の弾きやすい様に変えていっていいという人もいます
どっちが本当・・・?

私はより3と4の指が長いらしく
2で弾く所を3でとった方が弾きやすいことがよくあるし
1-5でとるオクターブを、5と4の二本を使って上の音をより際立つようにしたり
低音で思い切った太い響きがほしい時は、1の左親指を指全体の広い面積で使ったり
やっぱり
5本の指が全て同じ性格を持つわけではないし、長さが違う為に均等な力配分はほとんどありえないわけで・・
1の指には1の指の音、4の指には4の指の音
私は使いによって
かなり表現できる音の違いがあると感じるので、
色々本読んだり自分なりに考えたりした結果、
与えられた指番号に何の疑問も持たずに鵜呑みにするんじゃなくて
自分の手の性格、指の特徴にあった指使いを捜すことは
「良いこと

なんじゃないかな・・・?と思っています

しかし!!!

少なくとも書かれてある指使いが、何故その指使いなのかを
「どういう意図があってそう書かれてあるのか」
を
ちゃんと考えてみないといけないと
今日は思わされました!!


ラフマニノフ音の絵作品39の9
の
弾きにくいと感じるパッセージ↓

私は今まで上に書いてる「自分の弾きやすい」指使いでさらっていました
どう考えてもこの方が弾きやすいと思ってました(笑)
でも今日少しテンポを今までより一段階上げて弾いた時に、
自分の指使いだと
スタッカートで弾くべき箇所なのに急にうまく弾けなくなって
(2・1と2・3のところの「2」の指が繋がってしまいそうになる)

元の指使いの、3・1から2・4だと
同じ指を使わない分、スタッカート歯切れよく弾けて

重音の「シソ→レシ」のうち「シ」の音の連打になっている所がうまく入って

(テンポ上げるまで、知らず知らずのうちに同音連打になってるという事にも気付けなかった

「こういうわけで」
この指使いだったのか~

かなり納得しました

よく考えてみれば、
この曲全体はほとんど指使いの書かれていない曲
であるにもかかわらず!!!
唯一ここには番号が書かれてあるわけで、
何かちゃんとした「理由」があってそう記されていることに
ちゃんと気付くべきだったと
反省してしまいました

テンポ上げて初めて気付づくなんて・・・・



指使いを守るというのは、
信号を守るとかルールを守るとか、そういうレベルの問題ではなくて、
何かちゃんとした意味があって守るということなんだと
今日は勉強しました

収穫ありの1日です
