氷上のピアニスト～バラ１への愛

こんばんは。

いよいよワールドが近づいて来て、

待ち遠しい半分、

この待っている期間がまだ続いて欲しいような……そんな気分です。

最近、毎日聴いています。

車で、バラ１。

iPodでバラ１。

車で聴いているのは、

結弦さんのプログラムの演奏ではなくて、
大好きな、ピアニスト、アシュケナージさんの演奏。

結弦さんのプログラムの演奏じゃないのは、
運転中に演技が浮かんできて、危ないから。想像しすぎてね。

もう聴きすぎて、

９分位の長い曲だけれど、

隅々まで口ずさめちゃう。

ここ、2年。

試合の度にこんな感じで、バラ１を聴いてきました。

……始めて現地で見た、結弦さんが、ショーでのバラ１。

目の前で見た、イーグル～3Aの美しさ……ふんわりした、シフォンが揺れる衣装。
……一目で心をもっていかれました……。

あれから、2年。

試合で見たのは、11回。

……数えたら少なくてびっくり。

試合では last 演技となるであろう12回目のバラ１を前に、

最後に最高に好きなバラ１をもう一度考えて、感じてみたいな。

……

2年前、新プロがバラ１だと発表されてから、
本当にたくさんバラ１を聴きました。

クラシック好きなので、もともと、好きな曲。

それぞれの演奏者で本当に違う曲に聴こえる不思議な曲だなぁって。

思えば、

最初はちょっとびっくりしたな。

物語のないピアノ曲。

そのなかでも、

音楽のほとんどに、物語がないショパン。

音楽はあくまでも音楽……。

結弦さんの、物語性のあるプログラムが大好きだったから。

人物に成りきって私達を連れ去ってしまうような、ドラマティックなプログラムが……。

物語のない世界。

……どう表現するのか、
すごく、楽しみだった。

バラード１番についても、

いろいろ調べたりね。

思い出してみると、すごく覚えてるのが、この言葉。

「絶対音楽」

絶対音感ではなくて。

絶対音楽。

それは、

物語など（標題）を音楽で表現しようとする音楽でなく

音楽そのものを表現しようとするような音楽。

「音楽の音楽による音楽のための音楽」池辺晋一郎さんの言葉

タイトルを付けるのではなく、言いたいことを音符に託して表現する。

なんだか、すごくストンと納得できた言葉だったな。

「別れの曲」
「革命」
「木枯らし」
「雨だれ」
「仔犬」

ショパンの曲、お馴染みのタイトルも、後から他の人がつけたものでショパンは、どう思ってるのかしら？……なんて考えたりね。

話がそれたけれど、

それは、音楽の音楽による音楽のための音楽。

……ちょっと言い換えてみると、

結弦さんのスケートを表現する
結弦さんのスケートのための音楽

こんな感じ？

そして、

物語がないからかな？

その時その時で、本当に違う印象の演技。

一つづつ思い出すと、その時の自分の気持ちも甦ってくるよう……。

物語がない……

結弦さんが、音。

結弦さんの精神世界。

前にも書いたけれど、

結弦さんと、ピアノのデュエット。

結弦さんの演技のための、

過不足の一切ない、

完璧な編曲。

冒頭……最初が鳴り響いて

最初のジャンプまでの、

静かに水滴が流れ落ちるような、

旋律が大好き……。

見るたびにどんどん好きになって、

今までの結弦さんのSPで一番好き。

特別に好きなバラ１。みんなそれぞれ、お気に入りあるだろうけど、

私は、この二つ。

一つ目は2014 GPFバラ１

滑る喜びが、全身から溢れおちるような、

キラキラ輝いてみえたバラ１。

音の一つ一つが、喜んでいるような感じで

大好き！

二つ目は、

きっと私の今までで、一番幸せな時間。

2015 NHK杯

生まれて始めての試合で見た、バラ１。

……直前に、構成を変えるというNewSが来て、

クワド２本……クワド２本、４回転二つ……、

そう頭から、離れないまま、

……信じてる……でも……？！

なんて、あの演技を見るまで思ってた。

始めてのパーフェクトなバラ１。

………その後はもう、言わないけれど、

歓喜の涙って、こういう涙のことだと思いました。

生涯忘れない大切なバラ１。