翌日2回目のグループ療育がありました。
場所は初めての場所。
この地域の療育を求める家族の為に、廃園になった保育園を借りているそうです。

母、内心ドキドキ。
初めての場所に長男が弱いこと、さすがに分かってきました。

マイペースで自由奔放に見えるけど、心の中は緊張してるんだよね。むしろ、その緊張から逃げたり、その場にいられない為の行動が、マイペースで自由奔放に見えてるだけで、長男はいつもちゃんと頑張ってるんだよな。


いつかの懇談で「必ず理由があるからね」とおっしゃった先生の言葉が、私を変えてくれたと思っています。

どんな行動でも必ず子供には理由がある。


そして、この日の活動は、その初めての場所での活動です。

そこへ向かう園バスの中で長男が、突然ムフフと笑いだします。

「T先生って面白いよね」
「おしりくすぐってとか言ってさ、本当にバカだよな~笑い泣き」と可笑しくて可笑しくて、って感じで大笑い。その話し方に母も大笑い。


おしりくすぐって、とは、入園式の日に怒って帰ろうとする長男に「出て行ってもいいけど、先生のおしりはくすぐらないでね」と言って長男の気持ちを切り替えてくれた名台詞ですチュー

それは、おしりをくすぐりにおいでよっていう、先生からの遊びのお誘いだって、ちゃんと分かってるんだよな。

先生の事を思い出しながら行けたのが良かったのか、到着してすぐ先生を見つけて走り出した長男、「おっはよー」と大きな声で、ニコニコ笑顔ですぐに入室。すごい。やっぱり子供は楽しい事や大好きな人が目の前にあれば、行かずにはいられないんだな。

この日の療育では、グループのお友だちとのトラブルもありました。

皆で遊具を使いたい長男と一人で使いたいお友達、お友達はイライラして戦闘モードです。

長男がバグをして仲直りしようと近づくと、すごい勢いで叩き始めました。それでもまだ仲良くしようとする長男。このグループを、自分のグループだと大切にし始めたのかなと思いました。


叩いたお友達の行動は、繊細な彼らから見れば起こりうる行動です。初めての場所、よく知らない子供、自分のテリトリーに入って来られる不安。

そこを言葉にして橋渡しするのが大人の役目です。叩いたその子も叩きたくはないのだから。

何度かトラブルになった後、長男は外に出て砂場遊びに参加しました。

もう、親も子も泥んこになって、水も大量に使ってダイナミックに遊びます。水を含んだ重たい土を掘ったりバケツに入れて運ぶのは全身運動で大人でもしんどいです。


でも楽しいことだから夢中で取り組みます。同時に心も満たされます。皆笑っているから。

この地域の療育は、お稽古的な療育は一切なく、一見遊んでいるだけのような活動の中で、子供の心と体を育てます。

そして、子供と全力で関わる中で、私自身の心が回復していくのを感じています。