毎日母子通学で2時間くらい学校にいた。
娘は私と離れることに恐怖を感じていたようだった。
お母さんが家にいる時に強盗に襲われて死んじゃうかもしれない。
火事に遭うかもしれない。
とそんな想像ばかりしてしまっていたようだ。
後から調べたら
愛着障害
分離不安障害
と言うような、近くにいて1番頼りにしてる人物と離れることに普通の子供の何倍も恐怖を感じる
と言うような症状だった。
園児にありがちな症状だが、園児ではあたりまえの行動だけど、高学年で突然現れた。
それと同時に教室に入ると呼吸をする事が上手くできなくなり、過呼吸になった。
もう教室に入ることは不可能なレベルだった。
そんな六年生の担任の先生は女性のベテラン先生だった。
先生としてベテランと言うだけでなく、長女の心をよく理解してくれて心に余裕があるような先生だった。
六年生の先生は忙しい。なるべく先生には負担をかけなくない。
でも、先生はクラスメイトと一緒に保健室に休みの時間に来てくれた。
先生の笑顔も優しい。母の私にも安らぎを与えてくれた。
そんな放課の保健室では、先生にするどくツッコミをする女の子がいて、
もー先生いじめないでよー
と面白くなるような話題をいつもしてくれた。
男子は外でサッカーをしていたが、保健室にいる長女をみて、
おーい
と恥ずかしがらずに長女の名前を呼び、手を振ってくれた。
そんな温かい優しさの中で長女は安心できて、次第に教室に入れるのではないかと思えた。
いや、教室には何も原因がないし、みんな優しいし、入れない理由はないでしょ
密かにそんな考えも心の中にあった。
まだまだその時、私は甘かったのだ