ババジャンは1790年頃、現アフガニスタンのイスラムの裕福な家庭で生まれた女性です。
信仰深かった彼女は18歳の時に出家します。
それから彼女は中東、インドを渡り歩き
イスラムのスーフィー、ヒンドゥーのグルから教えを受けて65歳で完全なる神の悟りに入ったとされています。
晩年ババジャンはインドのプーネで暮らし、そこでメハル・ババ少年に出会い、彼を霊的な目覚めを起こすのですが
その話はまた後で…。
ババジャンはプーネではスラムに住んでいました。
ちょっと風変わりなおばあちゃんといった感じだったようですが、
この手の方は分かる人にはわかる芳香を纏っているので自然と人々が集まってきたのでした。
彼女からあふれ出る祝福の力は、彼女を訪れた人に直接的な変容をもたらしたと言われています。
ある時彼女は指輪をはめていた指にけがをし、傷口が壊疽しても気にせず、やがてその指が落ちても平気な顔をしていたといいます。
またある時は強盗がある信奉者が贈った金のブレスレットを彼女から無理矢理はずし奪おうとしていたのを信奉者たちがとらえ、警察を呼ぶとババジャンは騒ぎたてた信奉者たちこそ世の中の平安を取り乱したと言ったのでした。
ババジャンは『私は男だよ、女じゃないよ』といっており
これはモハメッドの「この世の愛する人は女である。神の愛する人は男である」を混ぜ返したものであり、そしてババジャンという名前の意味は霊性の父という意味でもあったのです。
実際ババジャンはイスラムのムルワー(男らしさ)を兼ね備えていた聖者でした。
ババジャンは130歳から140歳まで長生きしたと言われています。
豪傑で不思議で、神の力と愛に溢れた方だったであろうババジャン。
いつか彼女の眠る堂を訪れてみたいです。