やや古い話だが、ゴールデンウィーク中に「報道ステーション」を見ていたら、連休中の民主党代表・小沢さんの様子を写していた。
 最初の場面は、「東京の海にいる小沢氏」。
 釣りに行って、「でっかいのが取れた」みたいな感じで無邪気に喜んでいる。
「取った魚はどうされますか?」
 と聞かれて「食べる」と答える。
 その後、「いっぱい取れたときはみんなで分ける」というようなことを付け加えた。
 協調性や親しみやすさをアピールしているのだろう。

 その次の場面。
 今度は、都内の書斎で本の出版の準備をしている。
 対談集の原稿をチェックしていた。
「会話だとこう…、ぞんざいにしゃべったり、あるいはその…お互いにわかっているところは飛ばしちゃうでしょ。そうすると活字にすると初めての人はわかんないですよね。なにしゃべってんのか。ぬけちゃう、飛んじゃう。だからそこを足したり…」
 と言っていた。
 説明しない人、しゃべらない人というイメージをうまく消去している。

 自分で演出しているのか、まわりでお膳立てしているのかわからないが、小沢さんはテレビに出るのがうまくなったと思った。