何よりも不思議なことは
逃げることをやめたときから
逃げる必要がなくなり
むしろ前向きに取り組む気にすらなったことだ。
勉強なんてものはしたくはなかった。
だからそんなことはほとんどしないできた。
その分自由で楽しい時間を過ごした。
勉強をかわし続けながら
やっと大人になることができた。
大人になると
勉強はしなくてよくなった。
でもその変わり、別のしなくてはならないことができてしまった。
仕事だ。
勉強はどうにか逃げ続けることができた。
でも仕事から逃げることはどうも難しいらしい。
仕事はずっとしなければいけないようだ。
給料をもらわなければ、生きていけないから。
どうにかならないものかと思っていたが
仕事から逃げる方法を見つけるのは本当に難しい。
働く時間を短くしようとしてみる。
わかりやすく1時間遅れてみた。
そしたら、こっぴどく叱られた。
その上、罰として追加の仕事を与えられた。
働く内容を少なくしてみる。
他の人よりもゆっくり仕事をしてみた。
すると時間になっても仕事が終わらず
結局長い時間仕事をするはめになった。
どうにも仕事をしない方法がみつからない。
もっと仕事をしない方法はないだろうか。。。
結局のところ決められた量の仕事は
やらないといけないということがようやくわかってきた。
そのことから逃げていると
それ以上の仕事をやるはめになるから
やはり働かないという選択はないのか。
それは受け入れるしかないのかもしれない。
働かずに給料をもらう方法がないのだから。
それから一生懸命考えた。
仕事をしないために。
そして考え抜いた末
もっとも認めたくない結論に至った。
それは
できるだけ働かないために
一生懸命はたらく
ということ。
どうすれば働く時間を短くできるか?
ということを考え抜くと
あれこれややこしいことを考えなくとも
仕事を早く終わらすという
ごくシンプルな方法が一番だとわかった。
ずるをしたり、ごまかしたりしたら
そのあと結局、普段以上の仕事をするはめになる。
だけど仕事を終わらせたのなら
文句を言われる筋合いはない。
ラクをするために手をぬくより
できるだけ早く終わらせた方が
どうも周りの人も認めてくれることもわかった。
そしたら給料もあげてもらいやすいらしい。
ラクをして給料を上がらないより
早く終わらせて給料を上げてもらえる方が
ずっといい。
できるだけラクをするために
一生懸命はたらいてみる。
それは特別なことでもなんでもないけれど
今すぐにはじめられる
現状を変える方法だと思えた。