まず、簡体字とは1956年1月に『漢字簡略化法案』が公布され中国で公式に制定された、従来の漢字を簡略化した字体体系である。元々使われていた漢字は繁体字と言われる。漢字の国とされている中国だが、過去の中国で読み書きが出来たのは一部の知識人。人民が主人公となった時代の文化を発展させるためには大衆に漢字を開放しなければならない。しかし、漢字は画数も多く難しい。教育を普及させ、国力を充実する必要が論じられ、漢字を読めない人が大量にいることがわかった。この情況を打破すべく文字改革の機運がなされた。
ここで、漢字を簡略化した主な理由について。
1.漢字の数が多く、字形も難しいため、学習と使用に不便。
2.非識字者の一掃と教育の普及のため。
3.政治の変革や社会の進歩と、漢字簡略化を密接に関わらせること。
4.文字改革運動との密接な関係。
簡略化字形が革命後、国家の正規の文字となった。1956年の法案は、今まで漢字に縁がなかった人々にとってはまさに福音であり、凄まじい勢いで簡体字は普及した。
その後も1965年に『簡化字総表』公布。『印刷通用漢字字形表』を発行。漢字の字形簡略化運動は基本的に大成功を収めた。民衆における識字能力が短時間でめざましく向上した。
50年代の中国では漢字の簡略化の大原則は「約定俗成、穏歩前進」(社会の約束事として定着させ、穏やかに進める)ことであった。よく使われる漢字に限り簡略化し、繁体字すべてを簡略化するというものではなかった。そして、簡略化する必要のある漢字を何度かに分けて簡略化し、1度に全てを簡略化したり、1度に押し広めるような方法はとらなかった。このようなやり方が社会の需要に合致し、また、一般からの支持が得られやすかった。
このように、簡体字は作られていった。
