おへそ
命は大切に
なんて、ちいさいときからずっと言われ続けてるし、当たり前だとわかってる
堕胎も、ちいさいけれど実った命を殺してしまう
殺人だと、罵られるのだって、さぞ当然だけれど
それでも、わたしたちは人間で
人間っていうのは、究極的には自分のことがとてもたいせつで
自分のいのちにくらべたら、他人のいのちのほうが軽いのは、仕方がないことだとおもう
当たり前のことだとわかってて、悪いことだとわかってて、
でも、自分のためにはしなくちゃならないわるいことが、あるんだとおもうよ
すべては自分のため、自分のこと
自分で決めたこと
自分の責任
それがおとなでしょ？ちがうのかな
先日あるイベントで物販をしていたバイトの女性が、まだ若いのに、
今朝、こどもをおろしてきたんです
と、言っていました
その日まで知らないひとだったし、どんな人間なのか知らなかったけど、
朝にひとつのいのちを殺して、その日にそのまま仕事をするなんて…
そんなことが、ほんとうに「仕方ない」のかな、って
とてもショックで、自分のことのように考え込んでしまったのです
いつか私も、おかあさんになることがあるのかな
ないかもしれないけど、
そのとき生まれてきたあかちゃんが、自分のことを幸せにしてくれるんだったら、生みたいとおもう
私のたいせつなひとたちを幸せな気持ちにしてくれるんだったら、私も幸せだから、生むだろうな
そう考えることは
いまのわたしにはむりです
まだこどもなのです
おそらく、いつまでも、おとなをわかることも、おとなだと自負することも、できないでしょう
まわりのおとなたちが、とても大きくみえる
あと一歩で20歳という、この時期になって、じぶんがとってもちっぽけだと思わされる
20歳になるのが こわい
モラトリアム、4ヶ月