痛みに関する治療の現状 21
慢性痛症は、神経系の可塑的変容が原因であることがわかり、痛みの概念に大きな変革が起こった。
正常時には他の系と独立に働いている痛覚系が、他の神経系と混線状態を起こした状態に変化してし
まい、この状態が慢性痛症であると考えられる。 熊澤孝朗(生理学者)
そもそも、医師の処置が正しいのかどうかを論ずる前に、多くの医療者のなかに慢性痛や筋肉に関す
る概念が、ほとんどないというのは悲しい現実である。「痛み止めと湿布で様子をみましょう」、こ
の不適切な処置を続けることは、ある意味、患者放置、医療放置と言えよう。 この放置期間中にも
慢性痛は悪循環路線を進め、どんどん悪化の一途をたどっていくこととなる。
松原貴子(名古屋学院大学人間健康学部リハビリテーション学科講師)
従って、痛みは早期に解決しなければならないのですが、残念な事にMPSの視点で、治療を行って
いる所はほとんどないというのが現状なのです。
慢性痛症は、神経系の可塑的変容が原因であることがわかり、痛みの概念に大きな変革が起こった。
正常時には他の系と独立に働いている痛覚系が、他の神経系と混線状態を起こした状態に変化してし
まい、この状態が慢性痛症であると考えられる。 熊澤孝朗(生理学者)
そもそも、医師の処置が正しいのかどうかを論ずる前に、多くの医療者のなかに慢性痛や筋肉に関す
る概念が、ほとんどないというのは悲しい現実である。「痛み止めと湿布で様子をみましょう」、こ
の不適切な処置を続けることは、ある意味、患者放置、医療放置と言えよう。 この放置期間中にも
慢性痛は悪循環路線を進め、どんどん悪化の一途をたどっていくこととなる。
松原貴子(名古屋学院大学人間健康学部リハビリテーション学科講師)
従って、痛みは早期に解決しなければならないのですが、残念な事にMPSの視点で、治療を行って
いる所はほとんどないというのが現状なのです。