Timewind─自己を見つめる旅-111114_0658~01.jpg

『あなたは深いところで、とてもよく知っています。
たった一つの魔法、たった一つの力、たった一つの救いがあることを。それは「愛すること」だということを。
あなたの苦しみを愛しなさい。それに抵抗しないこと、それから逃げないこと。苦しいのは、あなたが逃げているからです。それだけです。』

ヘルマン・ヘッセ


他人から悪意を持ってもたらされる苦しみは、服従して、受け入れていてばかりでは、自分をボロボロに磨り減らしてしまいます。
逃げて、不必要な戦い、エネルギーの無駄遣いを避けることも必要なこと。
それでも執拗に攻撃してくるなら、立ち向かい闘いあるのみだと思う。
それが自己を正しくキープすることにつながっていくはず。
いたずらに自己卑下し、自らを愛する気持ちを弱らせることはない。


だが、自分自身が抱える心と身体の苦しみ、痛みは、それも自分だと受け入れるのだ。
逃げたり、以前の普通だった状態と比べて嘆き悲しみ、恨んでいては、自分をボロボロにしてしまう。
闘うべきは、痛みや病を抱えた自分を認められない心のとらわれだ。

しっかり見つめ、エネルギーが枯渇してしまいそうな自分を抱きしめ、愛するのだ。
痛みや苦しみに耐え、生きている自分。よく頑張っている、と誉めよう。


これは、普通に出来ていた、かつての自分を、ある意味、諦めることかもしれない。
しかし、それは消極的な諦めではなく、今の自分をスタート地点とした、新たな自分を発見、創造するため、切り捨てるべきは切り捨てる。いわば積極的な諦めというべきものだろう。


『私が人生を諦めて、自分一個の幸不幸などはどうでもよいと悟って以来、少なくとも人生は、私にやさしくしてくれるようになった。』

ヘルマン・ヘッセ
「ゲルトルート」


これがなければ、こう出来ないならダメ…と、しがみついていては、空回りしてしまう。
上手く力が抜けた状態になれた時、最大の力が出る。
力まず生きることが出来た時、痛みや苦しみは、優しさや強さに変容し、辛くても幸福感のある人生へと導いてくれると思う。