ここ数日間、死について考える人が多かった、あるいは心がヒリヒリした人が多かった件について、改めて考えてみた。



こういう時真っ先に見るのが、まず月。
ということで月の度数等を見てみると…

●4月26日 1:26 月が天秤座15度に。8ハウス。この時アセンダントに土星(水瓶座)がコンジャンクション。なお火星が既に蟹座にイングレス。天王星、水星、金星はいずれも太陽から8.5度以内のコンバスト。アセンダント&土星が水星&金星とスクエア。

●4月27日 1:19 月が蠍座にイングレス。月の品位(ディグニティ)はフォールに。やはり8ハウスで、アセンダントに土星(水瓶座)がコンジャンクション。依然、天王星と金星がコンバスト。

●4月27日 12:31 蠍座7度で満月。サビアンシンボルは「湖面を横切って輝く月」と月そのまんま。受動的に、心静かに穏やかにすることで、多くが浮かび上がり、多くのチャンスを得るという度数。この時はディセンダントに木星(水瓶座)がコンジャンクション。受動性が開運に導く暗示。

●4月28日 0:59 月が蠍座15度に。9ハウス。この月が牡牛座金星(ルーラー)とオポジション。アセンダント(水瓶座7度)が太陽(牡牛座7度)とスクエア。夜のチャートで、金星はルーラーではあるが、依然コンバストであり、しかもドデカテモリーが蠍座になっているので、その吉意はかなり薄れている。

●4月28日 3:17 冥王星が留に。

●4月28日 5:16 冥王星が逆行に。山羊座26度。サビアンシンボルは「山の巡礼」。自分の目指すべき核心とはどこにあるのか、もう一度全身全霊で確認すべきとの天意。11ハウスで潜在意識の部屋で起きていることも示唆的。

●4月28日 19:38 月と冥王星がセクスタイルに。月のサビアンシンボルは「行進している軍楽隊」。自分が培った思想信条を他者にも浸透させたいという思いが募る。しかも月は1ハウス、冥王星は2ハウス(3ハウスカスプ付近)と、月が主、冥王星が従となるため、表面的な感情が優位になってしまう。

●4月29日 0:43 月が射手座にイングレス。10ハウスで、MCが冥王星とセクスタイル。アセンダントはやはり水瓶座。ちなみに、8:02 に火星が昇ると、月以外が全て地平線の上に来る。

●4月29日 18:18 月が射手座11度に来て、ドラゴンヘッドとオポジション(=ドラゴンテイルとコンジャンクション)。2ハウス。しかもキロン(牡羊座11度)とメディエーションを形成。天王星が(牡牛座10度)が月の下座のクインカンクスになっている。過去と未来にまたがり潜在意識に眠る鍵を拾って、神秘領域の扉を開けと。土星(水瓶座13度)も含めると、ゆるいクレイドルに。

●5月1日 4:53 天王星が太陽とコンジャンクション。牡牛座10度、12ハウス。この時、土星とスクエア。サビアンシンボルは「花に水をやる女」。自分の内面に眠る美しいものを顕現すべき時。

とにかく月が蠍座にいる間、女性宮のポイントが高く、男性宮にいたのは木星と土星だけ。またキロン(牡羊座)と土星(水瓶座)、ドラゴンヘッド(双子座)で小三角を形成し続けていた。非常に受動性が高い状況であり、しかも出生の星図が敏感体質を表しているとかだと、色々なものを受け止めやすい状況だったかもしれない。なお、冥王星の逆行は10月7日 1:35 まで。その間、木星、土星、天王星、海王星、キロン、水星、火星等も逆行する。



天秤座の後半15度区間と蠍座の前半15度区間を「ヴァイアコンバスタ」という。これは月だけに影響し「炎の道」といわれ、この区間に起こったことは成否はないが傷付く結果に終わる…というもの。

月は心を表すから、これは「心の月経」のようなものだと思われる。傷付いて吐き出して、リセットして是非もなくなって、また新しいスタートラインに立つ。炎による上昇(アセンション)を伴う浄化、すなわち煉獄であり、体の月経と違って、魂を持って生きている全人類に影響がある。

が、これは普段どの程度月の影響を感じているかにもよるような気がする。

●普段はあまり影響がない人
→おそらくヴァイアコンバスタもあまり影響なく、ほぼ普段通りに過ごせる。

●普段から月の影響を受けている人
→ヴァイアコンバスタの影響ももろに出る。しかも今回のように満月も絡むと結構ヤバいかもしれない。

●普段の月の影響が強過ぎる人
→月が女性宮にいるだけでガシガシ影響を受ける人は、ヴァイアコンバスタ中はその影響が和らぐ様子。

ということで、普段から月の影響を何となく受け取っている人ほど、今回のような満月や蠍座のルーラーである冥王星が影響を与えるヴァイアコンバスタは、心と死が結びつきやすい結果となるのかもしれない。

私の場合も、4月28日は身近な人の死(主に自殺)にまつわること、その友人達のその後の人生等に思いを致すことになり、思わぬエネルギーを食って夕方吸い込まれるよに寝た。

普段から月が女性宮にあると心が女性に寄る私としては、ヴァイアコンバスタの影響も結構あったように思うが、希死念慮を抱く人もいたりして、怖かった。星の影響として気にしないことができるのであれば、そうしてほしい。

ちなみに今日4月29日は 12:48 にルナリターンを迎えた。毎月起きている現象なのでどうということはないが、今は安定している感じがする。


このような星空のサインは、あくまで天からのメッセージを表現する一つの方法である。人は皆、未来からエネルギーを調達して、それでもって現実を顕現せしめている。そのためこの未来からのエネルギーが時折、デジャヴュ(既視感)や予感、予見といった作用をもたらし、それが0.1秒の直感を与える。サインや現象が訪れるのはその後だが、エネルギーの流れに乗って(=開運して)生きていると、現象よりサインが後に来る。普通はサインが表れてずっとしてから現象が起きる。

ただ、感情は現象だということをわきまえておきたい。怒り、悲しみ、憎しみ、希望、絶望、喜び、安らぎ、恐怖、嫉妬、嫌悪感、恋…、様々な感情は直感では訪れない。現象であり、起きた現象への反応でしかない。

この感情を浄化することが、スピリチュアルの最大の目的であり、その先の階層にある知恵が占星術だといえるだろう。