最近 読んだ本の中から
「 国萌ゆる 」 小説 原敬
平谷美樹 著 2021・10
原敬
東北岩手県盛岡市 出身
平民宰相と言われた第19代 総理大臣
13才から65才東京駅で暗殺されるまでの小説。
昨年2021年11月 原敬の没後100年にあたり
同県出身の平谷美樹が長年の資料のもと
刊行したもので
原敬が日記を残しているのもあり詳細で
原敬の名前は知っているものの
政治外の家庭の人物像も伺えて読みやすい長編ものだった。
それにしても
明治新政府軍に弾圧され差別され続けた南部藩
家老 楢山佐渡の悲劇な死を見聞しその意思を継ぐことを
心に誓ったのは わずか13才のこと。
時代も時代ながら すごいネ。
国づくりを目指し 総理大臣になったのは62才で
年月はかかったが・・・
65才の11月に京都へ向かう東京駅で
道半ばにして18才の青年に暗殺されてしまう。
交通機関整備 ・教育奨励・産業貿易振興・国防充実の
四大政網をかかげた本格的政党内閣をつくる。
生涯 派閥を嫌い 個人の自立と能力主義の人材登用を
重視した。
私利を求めず
正直かつ勤勉で
大局を見て行動
この価値観は母から学ぶ。
上級武士の子として生まれるが戊辰戦争で南部藩は
新政府に抵抗し敗北したため没落。
原敬は分家したため平民となった。
没後100年経って地元のお寺で追悼会が開かれ
功績をしのんで大勢が参列したらしい。
