日々の小さな気づきを、積み重ねていくだけ。
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ふと、思う景色がある。
あの駅。



景色と呼ぶにはあまりにもありきたりすぎて、決して絵にはならないはずの、光景。

地元の最寄り駅の一個となりの、その町。
それが春なのか秋なのか、夏なのか冬なのか、はっきりは言えないけど、その場所なんだな。ただ、思い出す中で、晴れていることは確か。

駅前、2階建てのスーパー。クリーニング屋や100均、古本屋とか、いくつかテナントが入っていて、1階には外から入れる美容院。その美容院の前は自転車とカート置き場になっている。


思うのは、いつもその光景。
何故だろう。



「大人になったら、いつかこの何でもない景色を忘れてしまうんじゃないだろうか」


とあるごとに、そう思ってもの哀しい気持ちになったことは多々ある。




あの日もそう。
春休みの昼下がりだっただろうか。まだリフォームする前の実家で、廊下にある洗面所から出た瞬間。

廊下の先の玄関のドアは何故か開いていて、春のうららかな、色に例えるならきっと乳白色の陽気な風が、ふわっと私を包んだ。


その瞬間。


「あぁ、これを忘れたくないな」


と、強く思ったことがある。まだ小学校低学年だったと思う。



白くてあったかくて、優しかった、
その風。




その日、その瞬間の自分だからこそ、
出会える景色、感情があるんだよ。


「忘れたくないもの」を、あといくつこの目に、この心に、焼き付けて残すことができるでしょうか。
ただ、

「散歩」したかっただけ。



休日。


いつも、何かを待ってるような。
でもいつもなにかを待たせてるような。


たぶん待たせてる相手も、
きっと自分自身なんじゃないだろうか、
と気づいたのは20分ほど前。

ただ待っていようと追いかけていようと、ありのままでいること。それを忘れずに居ようと思う。きっとそんな風に生きてたら、たぶんラクだし、いつでも正直に居られるんじゃないでしょうか。




もし他人から激しい感情をぶつけられても、それに対しての答えがわからなければ、素直にわからないままで居ればいい。答えを出すことが全てじゃない。だって人間て、本当に微妙の上に生きてる。
一朝一夕で出せる回答なんて、それこそ信用ならんものね。



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2018.11.24(土)


今日は特に何かを待ってたわけではなく、待たせているなにかがあるわけでもなく、ただ今日という一日をどんな風に過ごすかを静かに思案していた。夢の中で。



そしたら、
英恵から電話かかってくる夢を見た。

その夢の中では、小鳥の声に混じって、唐突に太鼓の音が響いた。ドンドン、ドンドン。なんか聴いたことあるリズム。
心地よかった太鼓の音も段々と激しくなって、頭を揺り動かされるような如何ともしがたい大きな音が、私を現実に引き戻す。



そこで気付く。


あ、太鼓鳴ってんだ。リアルに。
しかも母校の太鼓部の音だ。祭りだ。
うちから20mの神社の、秋祭り。



枕元のスマホを開くと、案の定きてた。
英恵から電話と、「起きろ」LINE。



あわわわ、



ー10分でいきます。!





一家で、来ていた。
朝から嬉しい日だ。
とてもいい天気だし。


また、大きくなったねぇ。


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「家いるよ」、「今いくよ」。


5分で会えた、25年。少し遠くなったけど、電車でふらっと会えたこの5年。
あっという間の30年だったなぁ。
この距離が、これからは飛行機で片道数時間の距離になってしまうのかと思うと、
ちと辛い。

変わらないものなんてないからね。
でも、その中でも変わらないものが必ずあるから。それをいつまでもお互い忘れないで居られたら、きっとそれだけで、人生に一つ花を添えられる気がする。



小学校の体育館。体操着姿で、いっしょにタオルケーキを作った写真。あの頃の二人と、一体なにが変わったんだろう。
学校からの帰り道の野原で、日が暮れるまで四つ葉のクローバー探してた。黙々と。



30歳の大人になっても、ここへ帰ってきたらいつも探してる。一人で。
この日もそう、陽が傾くまでひとり、遠い太鼓の音を聴きながら探していた。野原に、いくつも三つ葉畑のかたまりがあって、越生の土と空気で育ったこいつらは、真っ直ぐに伸びて、長ぁい茎と大きな葉っぱをつけるのだ。ほかのやつらよりも栄養たっぷりで育っているからこそ、余計な葉っぱをつけやすくって、それが四つ葉のクローバーのになるのさ。



なんだけどね、



この場所で探して、初めて
見つからなかった。



見つかったら、誰にあげようと思ってたのか。何を願おうと思ってたのか。
見つからなかったからこそ、帰り道、なんだかいろんなことを考えた気がする。




総じて"何もなかった"、今日という一日。
でも、きっといつまでも忘れてはいけない一日なんだろう。


そんな風に思えた日でした。