以前、Eテレに1日に25万円の砂金を採取した名人が出演していた。

番組によると日本の9割以上の河川で砂金が見つかると言う。

 

見つけるポイントは河原の岩盤のくぼみ。湾曲した川の内側。河原に生えている草の根。大きな岩の下など。

番組では荒川上流、長瀞あたりの増水時に水没する河原の草を抜いて、根に付着した泥を水洗いして見つけていた。

小さくても重い砂金の特性として、上流から流されてきた砂金は川底の砂中を岩盤に達するまで沈んで行く。

しかし草があると根にひっかかってそこに留まる。

 

身近な川底の岩盤近くに砂金が埋まっている可能性は大きい。

殊に、昔砂金が取れたが今は放棄されている場所に、再度砂金が溜まっている可能性がある。

 

2年で終わったが、北海道枝幸郡浜頓別町では明治31年にゴールドラッシュが起きた。

その時、800グラム近い金塊が見つかっている。

現代の砂金取りポイントは北海道・歴舟中の川上流、岩手県・気仙川、山形県・立谷沢川上流、静岡県・安倍川上流の日影沢などがある。

関東では番組に登場した荒川の長瀞あたりが狙い目だ。

ちなみに、「金坪」「金壺」「金窪」「金久保」など金がつく地名のある地域ではかって金が取れていた場所が多い。

 

砂金取りで使う道具の、余分な石ころや砂を洗い流すパンニング皿は東急ハンズ渋谷店で売っている。

しかし、砂金取りは金儲けのためならやめたがいい。

砂金は見た目ほどの重量はなく、1グラム採取するには大変な重労働となる。

番組では3人がかりで14,5粒の砂金を見つけたが、金価格1グラム4700円として数十円程度だ。

しかし、宝くじを買うよりはるかに夢がある健康的な遊びだ。

 

カルフォルニアのゴールドラッシュ時は、ヨーロッパから一般市民だけでなく牧師から乞食まで渡米して人口が減少し歴史が変わった。その時、最初に見つけた人たちは砂つぶほどの砂金には目もくれず、小豆大から小石大の金塊ばかりを集めていたほどの濃密さだった。

その頃、現地のインデアンが銃の鉛玉の代わりに金塊を使っていた、との伝説があるほどだ。

 

もっとも、一番儲けたのは砂金取りに食料などを高額で売って暴利を得た商人たちだ。

リーバイスは砂金取りのために丈夫なズボンを作って儲け、それがジーンズの始まりとなった。

ディズニーランドのビッグサンダー・マウンテンはゴールドラッシュが終わって寂れた10年後をモチーフにしている。

 

ネットで探すと、現代アラスカの砂金取りの動画があった。

老砂金堀りが石ころだらけの枯れ沢を掘り、樋の水流で洗うと砂金が幾層もの帯状に沈殿した。

見た目200グラムほどはあった。好調な時の映像だとはいえ、米国の秘境には日本とは比べものにならないほどに砂金が大量に眠っているようだ。

 

 

喫茶店で、マーラー 交響曲第5番 嬰ハ短調 第4楽章 を聴きながら描いた。

 

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 Twitterに連載されていた漫画「100日後に死ぬワニ」が終了した。

この漫画を知ったのは最近のことだ。

だから、最終回までの10日分ほどとしか見ていない。

死が現実に近づいている私たち老人から見ても、非常によくできた物語だと思っている。その一つが、読者たちが100日間、毎日更新された4コマ漫画で、やがて死ぬ主人公を身近な存在として体験し続けたことだ。

 

 主人公のワニは、別段、自分が死ぬことを嘆いたり叫んだりしているわけではない。淡々と日常を繰り返しているだけだ。

しかし読者たちは、飄々とした彼の日常生活の底に「死別の悲しみ」を十分に理解し推察したことが感動を深くしている。

 

身近な友達のようなワニが、100日目に忽然とこの世から消える。この寂しさ哀しさは年代には関係ないものだ。

若い作者は、私たち老人や不治の病で病床に伏している者たちが、今感じている死への想いは理解できないと初めから承知している。だから作者は、年齢に関係なく理解できる「死別の悲しみ、空虚感」を主題に選んだのだろう。

それはドンピシャリと当たって、いまネット上には「ワニロス」の言葉が溢れている。かく言う私も、熱心な読者ではなかったのに、野辺の送りの後の、がらんと広くなった家に戻った時の、言い知れぬ寂しさを思い返している。

 

 もしこの漫画が紙の本になったなら、毎日、1ページづつ開くことで、感動が生まれるはずだ。

しかし、映画化では無理だ。この物語の素晴らしさはワニと同じ100日間を観客が過ごしてきたから起きた感動だ。映画館で、2時間足らずで一気に見るものではない。

 

荒川河川敷の山桜。夏にはたくさんのサクランボが実る。

荒川河川敷のサイクリングロード。

去年の洪水で堆積した泥は洗い流されていた。

赤羽・緑道公園。

 

 

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散歩コースの緑道公園に白モクレンとコブシが咲いている。

二つはよく混同されるが見分け方は簡単だ。

 

 

これはハクモクレン。

 

◎ ハクモクレンを例えると、湖に浮かぶ無数の白鳥の趣。

 

花弁は厚くて大きく、花はすべて上向きに密に華麗に咲く。

原産地は中国。

観賞用花木として渡来した。

大木に育った白モクレンは見たことがない。

しかし、コブシは高く大木に育つ。

 

 

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ハクモクレンの花首には産毛に覆われた筒状の小葉が付いているが、コブシの小葉とは明らかに形状が違う。

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上写真はコブシ=辛夷。

コブシの花は楚々と上下左右に流麗に咲く。

 

◎ 例えると、乱舞する白鷺の趣だ。

 

辛夷-コブシ-は日本での当て字で、中国での辛夷はモクレンのことだ。

コブシは日本原産で、日本全土と済州島に自生する。

春先、山地で高木に白い花が一面に咲いていたら、それはコブシである。

コブシは高木に育ち、満開の花は実に清楚で美しい。

 

 

 

コブシの花のアップ。

 

コブシの花は白モクレンより小ぶりで、花弁は白モクレンより薄く長くしなやか。白モクレンとの決定的な違いは、コブシの花の首には緑の小さな葉が付いていることだ。

但し、総ての花に葉が付いているとは限らないので、全体の花を丹念に観察する必要がある。個体により、はっきり分かるように緑の葉が付いているものもあれば、分かりづらい小ぶりの葉が付いているだけのものもある。

 

 

東京都北区赤羽・緑道公園の自然林のコブシ。

これでも若木である。

 

 

赤羽自然観察公園脇にあった、コブシの見事な古木。

道路用地にかかっていて、残念ながら10数年前に伐採された。

 

 

東京北医療センター庭のハクモクレン。

コブシより少し早く開花して、少し早く散る。

 

 

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