宍道(発)9:10~9:43(着)木次(発)10:07~11:02(着)亀嵩(発)12:39

 

 宍道駅につくと、丁度トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)が停車していた。瑞風は山陽本線、山陰本線をそれぞれ1泊2日で運行されている。このたびJR西日本管内で運行しているのを始めて知った。宍道駅では40分も待ち時間があった。そのおかげで瑞風の発車を見送る事ができた。最後部デッキで手を振っている人達がいた。どうやらスタッフのようだった。とてもいい感じがしたので、今後時間を作って是非この列車にも乗ってみたいと思った。

 

 山陰本線は出雲まで電化されているが、木次線は非電化単線である。運行形態は宍道~木次 木次~出雲横田 木次~備後落合と部分運行が多く、全線通しては一日2本しかない。今回は亀嵩で途中下車し駅蕎麦を食べる予定だ。

 

 

 30分ほど前に木次線からの列車が到着した。20人ほどが降りてくる。折り返し木次方面行きとなる。発車まで時間はあったが車内で待つように案内があった。平日の朝でしかも通勤通学の反対方向だったためか乗客は3人だった。

 

 

 

 宍道駅を出ると左にカーブして行き加速していく。結構なスピードだ。木次までは軽快に列車は進んでいった。木次駅では30分ほど停車し、上り列車と交換する。木次駅周辺には「おろち湯ったり館」があって温泉にも行きたかったが、ここでゆっくりしてしまうと蕎麦が食べられない。あれもこれもは叶わない。木次には木次乳業があって、ここのヨーグルトは評判がいい。駅の近くに売っていたら買って食べようと思っていたが、どこに売っているのか調べ切れなかった。

 

 

 木次駅を出るとさっきとは違って列車のスピードが出ない。ゆっくりと勾配を登っていく。何とものんびりしている。木次線が廃線を免れた要因として、併走する幹線道路が無いと言うのがあったが、確かに時には道路から離れトンネルで山を越えていく。

 

 亀嵩には1時間ほどして着いた。我々が降りたので乗客は一人になった。亀嵩駅の「扇屋」と言う蕎麦屋は徒歩0分、まさに駅舎にある。

 

 

 

 

 

 割り子そばと蕎麦弁当を頼んだ。次の列車の時間まで1時間半ほどある。メニューにはつまみは無いので、どうやって時間をつぶそうかと思ってふと見ると、冷蔵庫に缶ビールがあった。これは頼めるかと聞いたら飲めるとのことだった。メニューには書いてないが聞いてみるものだ。割り子を追加しながらビールで時間を過ごした。ライダーのお客さんが一人、二人、三人と入ってくる。ヘルメットを取ると、柔和な感じの人が多いように思った。もう少し歳をとったら、「どこから来たの?」「バイクは何に乗っているの?」とか聞きそうな自分がいた。