三江線に続き、今回は木次線(きすきせん)の乗り鉄報告である。木次線は宍道(島根県松江市)~備後落合(広島県庄原市)間、81.9Kmのローカル線である。倉敷から鉄道で行くとなると、新見から備後落合の芸備線を利用することになる。最初新見に宿泊し、備後落合から宍道、そして松江に行き伯備線経由で倉敷へ帰ってくるルートを模索した。ところが、新見~備後落合間の列車の本数が少なく、備後落合で木次線に乗り換えるのに何時間もまたなければならない事が分かった。新見~宍道の乗り継ぎを考えた場合、宍道11:18発~備後落合14:33着であれば備後落合14:37発~新見16:00着で接続時間4分で乗り継ぎがスムーズだ。備後落合駅の周辺に時間をつぶせる施設、場所があれば別だが、時間だけ考えたら唯一このタイミングしかない。

 ルートは松江から戻ってくるルートになった。前泊は松江とし、折角だから木次線の亀嵩駅の蕎麦を食べることにした。途中に寄りたい温泉もあったが、下車していくほどの時間の余裕がなっかたので次回の課題としよう。

 倉敷から松江までは特急やくもで2時間半ほどかかる。倉敷駅前にある天満屋のデパ地下でワインとつまみを買って軽く腹ごしらえのつもりが、ちと飲みすぎてしまう。松江で飲むつもりだったからここは缶ビール一本ぐらいにしとけば良かった。

 今回松江のお店は「16番」と言うお店。いつもネットで適当に調べているが、最近は鼻が効く様になってあたりの店が多いように思う。「16番」のお店の名前は16島(うっぷるい)から来ているとの事。うっぷるいとは出雲の地名で十六島町にその名前が残っている。このお店は十六島町の猟師さんから魚介類を仕入れているそうだ。特に十六島海苔(岩海苔の一種)が有名。海苔のあぶりが900円もするが、一度食べる価値はある。実に日本酒に合う。

  一夜明け、快晴の中松江駅に向かう。松江駅構内にある「おみやげ楽市」でつまみと酒、「一文字屋」で駅弁を買う。朝7時半で開いているのは、ここ2件とコンビニのセブンイレブンだけだった。木次線の始発駅は松江から5つほど行った「宍道」になる。今の時間は丁度通勤通学時間帯のようで、多くの人で駅は賑わっていた。宍道までの山陰本線下りはこの時間帯では本数も多く、8時10分発の列車まで2〜3本見送った。