三江線は平成30331日限りで廃止になる、と聞いて無性に乗りに行きたくなった。以前から、スイッチバックで有名な木次線の事を知っていて、こちらに乗りにいきたいとは常々思っていた。三江線も木次線と同様、非電化ローカルの陰陽連絡線だと知り、無くなる前に乗らねばとなったのだ。

 

廃止を受けて全国から多くの鉄道ファンが押しかけているようで、かなり混雑しているようだった。317日のダイヤ改正で増便されたものの、それでも本数は少なく三次~江津直通列車は一日に上り3本、下り4本しかない。時間を有効に使うために色々と画策をした。

(プラン1)江津での折り返しまで3時間あるのを有福温泉に行く。

三次538発~江津931着(三江線)~タクシーで有福温泉へ950頃~有福温泉よしだやで日帰り入浴、食事等~有福温泉1131発~江津駅1206着(石見交通バス)1234発~三次1615

三次の始発(538発)に乗るには前泊しかない。最初はJRで行こうと調べたが、福塩線の終電に間に合わない(ここもローカル線で本数が少ない)。三次までは車で行くことになった。

 

 

その後情報を得るに従って、三江線の混雑が尋常でない事を知った。始発に乗ったからと言って座れる保証はないようだ。もし座れなかったら、三次から江津まで4時間近く立ちっ放しになってしまう。ほぼ全ての人が三江線に乗りに来ている人達なので。そこで、座れなかった場合のプランを考えた。

(プラン2)口羽まで行って折り返して三次に戻る。車で三江線沿線を走り写真を撮る。

三次538発~口羽635着=637発~三次735着~千原温泉~出雲そば一福~江津(やげん商店のさば鮨)~服部タイヨーで魚を買う、その他御土産~浜田自動車道より帰宅

 

前日の夜、三次駅前の「ひばり」と言う居酒屋で飲んだ。夫婦で切盛りされている、カウンターだけのこじんまりした店だったが、味は良かった。酒も美味い肴ですすんだ。若者3人組が帰り際、お店の主人と会話をしていた。料理が美味しかった事を感謝していた。隣のおじさんが「地元の人?」と聞いたら、「三重から来ました。明日三江線に乗ります。」と応える。ここにも鉄ちゃんがいるくらいだから、明日はどうなるのだろうかという不安が大きくなった。