1)IMG5

下の画像は現在使用しているパターである。


(1964年製 マグレガー トミーアーマーIMG5)


(セルソケット上部には2本の赤線部分があったが、そこが破損した為、切り取って短くした)




(オリジナルのセルソケットはこのようになっている)


 平成11年にマグレガー・トミーアーマーIMG5(1964~65年製)を入手し、現在までエースパターとなっている。平成28年の現在まで、浮気することなくこのパター一途でやってきた。IMG5の長さは35インチあるので、自分にとっては長すぎる。そこでシャフトカットして33.75インチ合わせにした。バランスが軽くなるので、鉄粉をシャフトに入れ、総重量500gにした。グリップはヘッドを効かす為、軽いものを選択。一連の作業は自分自身で行った。




(シャフトを短くしてグリップ交換)





(右が通常のIMG5。 左は33.75インチ合わせ)



2)IMGL


マグレガー・トミーアーマー IMGにはIMG5の他に、IMGLとIMG6がある。違いはシャフト長、セルソケット模様で、ヘッドの形状は同じである。IMGLは34インチ、IMG6は36インチの長さになっている。IMGLの「L」はレディース仕様の「L」である。ジャンボ尾崎プロが使用していたIMG5でも35インチ、小柄な自分にはIMG5をオリジナルで使用出来ないジレンマはあった。35インチでは長すぎるのだ。そこでIMGLをオリジナルで使用したが、皮巻きグリップは円形で平面部分がなく方向性が出しにくいのと、IMG5に比べて重量が軽いので手打ちになってしまい、このままでは使いづらい事が分かった。




(マグレガー・トミーアーマーIMGL)






(グリップは皮巻き)


 IMGLは34インチの為か、バランス、総重量とも軽めの仕様になっている。実戦で使うにはもう少しバランスが重い方がいい。IMG6は持っていないのでなんとも言えないが、恐らくIMGシリーズでは一番重量があるように思える。


3)二つのIMG5


 IMG5には「IMG5]と「lMG5」がある。「I」の字体が異なるものだ。1964年当初は「I」、その後マイナーチェンジで「l」の刻印になったようだ。ヘッド形状には大きな差はない。この頃は年代の変化よりも、仕上げ研磨等でヘッド形状の個体差がある。良い様に言えば、顔にそれぞれに個性があるのだ。



 (IMG5)



 (lMG5)


IMG5の方はホーゼル部にシャフトを固定したであろうビスが打ち付けてあるものもある。初期の頃はヘッドとシャフトをビス止めしていたようで、後にこのビス孔跡はないものになっていく。



(ダブルXの下部にビス取り付け痕がある)


4)IMG5以前のモデル(1963年以前)

  1963年にはホーゼルにXXの刻印がされたIMG、IMGL、IMGTのラインナップがだされた。「L」はレディース、「T」にはグラファイトシャフトが使用されていた。ヘッドの形状は64年製と比べ、フランジ幅は狭くて曲線的だった。又ヘッドにスウィートスポットを示す「A」のマークが刻印してあった。63年以前のモデルはXX(ダブルエックス)の刻印ではない。写真は以前のモデルである。








5)IMG5の後期モデル(1966~67頃)

この頃のモデルは「MACGREGOR」のもじが筆記体になっている。ホーゼルにあったXX(ダブルエックス)の刻印はない。ヘッドの形状は同じようだが、サテン仕上げになっており違いは一目瞭然である。金属研磨面では、太陽光がヘッドに反射してパッティングの妨げになることがある。そういった意味では進化形なのかもしれない。








6)今後

 これからもIMG5をエースパターとして使用して行くつもりである。若干気になるのが今のパターはフラットなので、アップライトの1本を改造して、33インチ合わせのパターを作製しようと思っている。あまりパッティングスタイルを変えたくはないが、調子を観ながらボチボチとやっていこうかと思っている。