今日は真夏のような暑さだった。「真夏のような」と言うのもまだ梅雨が明けていないからである。でも今日の天気を見ると、もう真夏だと言っていいだろう。この暑さでは水に入りたくなるのも自然で、まさにプール日和である。
PTA主催のプールの監視に行った。泳いでると言うか水遊びをしている小学生の子供達を見て、ふと自分の小学生の頃を思い出した。
自分は、小・中学校とプールが大の苦手で、プールの授業がある日など朝から気が重く、緊張からか腹痛を起す事もしばしばだった。どうしてそんなにプールが嫌だったのか・・・。小学校3年の頃、それまでの小プールから大プールへ移る事になった。その最初の日。プールに消毒薬(おそらく塩素)を入れたからと言う事で、先生が子供達にプールの中を反時計回りに歩いて渦を作って掻き回す様に指示をした。皆ははしゃいで元気良くプールの中を動いた。大きな水の流れが出来、それはかなりの勢いになった。背が低くて、浅いところでやっと息が出来るくらいだった自分は、川の様な急流に流され、深いところで溺れかけてしまった。周りの皆ははしゃいでいるのに、自分だけが生きるか死ぬかの瀬戸際にいた。途中で友達の一人が気が付いて、溺れかけている自分を引き上げてくれたが、この時の恐怖はこの後も水の恐怖として心に深く突き刺さってしまったのだ。この事を周りの誰かに言ったところで、「お前がチビだからだろう。」と一笑されるに違いない。誰にも言えずに心の中に仕舞い込無よりすべがなかった。そしてプールがトラウマとなってしまったのである。
小柄な男の子がビート板に捕まって泳いでいる。プールの深いところでは背が立たなくてアップアップしている。見るに見かねて声をかけた。「大丈夫か?」するとその子は気丈に「楽しい、楽しい。」とはしゃいでいる。他の子がその子のビ-ト板を沈めて、いたずらをした。「溺れる、溺れる。」男の子が叫んだ。その時、昔の記憶が蘇った。気がつくと不安になって凝視していた。でもその男の子の顔には余裕があり、溺れる様子はまるでなかった。
