(1)城崎温泉外湯めぐり







うえまさのニッキ


(城崎温泉街)





城崎温泉の名物の一つに外湯めぐりがある。城崎温泉街には宿にも風呂があるのだが、7つの外湯がありのんびり歩きながらも風呂を堪能できる。城崎温泉駅からロープウェイ乗り場までの街路沿いにほぼ並ぶように外湯はある。駅から一番手前の「さとの湯」から一番奥の「鴻の湯」まで1~2kmくらいだろうか?その外湯の間に温泉宿がひしめき合って並んでいる。今回の宿みつわ旅館は「さとの湯」と次の「地蔵湯」との間にあった。温泉好きとしては7つの外湯全部を回りたいところだが、一番遠くの「鴻の湯」までは、歩いて片道25分くらいかかる。宿には午後3時頃に着いたが、夕食までの3時間くらいでは頑張って3つが限界であろう。宿の御主人も今からだったら、2つくらいは回れまよすと言っていった。







うえまさのニッキ


(土産物屋が並ぶ城崎温泉駅前通り、旅館みつわはこの通り沿いにある)





過去、城崎温泉には3回来ている。過去3回で7つの外湯は全て入湯しているので、今回は特に何処へ行くとかは決めていなかった。うっすらとした記憶の中、「御所の湯」が一番雰囲気が良かったという思いから、先ずは其処へ行く事にした。雪解け水が道を濡らし、横を通る車が飛沫を上げ、まさに足元の悪い状況ではのんびりと「楽しむ」状況ではなかったが、文句を言う娘たちを励ましながら、一人テンションが高かった。然し、「御所の湯」は思ったより遠かった!宿から片道20分以上は歩いただろうか?着いてみると入り口に多くの人が・・・。嫌な予感がした。なんと、入場制限がかかっており、外にいる人は順番待ちの人だったのだ。先ほど、「地蔵湯」「柳湯」「一の湯」を通り過ぎてきただけに、其処にしとけばすんなりとは入れたではないか。









うえまさのニッキ


(御所の湯:順番待ちする人が並んでいる)






折角ここまで来たのだから、もう少し足を伸ばして「まんだら湯」に行く事にした。ここからまた更に5分ほど歩く。車が多い表通りを避け裏通りに行った。でもここは雪が残って非常に歩きにくかった・・・。「もう直ぐ風呂に入れる」との思いだけが困難を遠ざけていた。ところが・・・、「まんだら湯」に行って2度目のびっくり。またも行列が出来ている。直ぐにも風呂に入りたい気分だったので、さっき並んでなかった「一の湯」まで戻る事にした。







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(まんだら湯:おかげで写真はとれたのだが)





まさに踏んだり蹴ったりとはこのことだろう。「一の湯」に戻ってみると、先程は並んでなかったのに、なんとここでも行列が出来ている。「人の数に風呂のキャパが合ってない!」と思わず愚痴をこぼしてしまった。意気消沈したまま、宿の方へ戻り始めた。通り道「柳湯」があった。どうせここも・・・と悲観的になっていたが、ここはなんとか待たずに入ることが出来たのである。







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(戻ってみると一の湯にも行列が・・・)


柳湯は7つの外湯の中では一番規模が小さく、銭湯のようなところだ。湯船には大人が7~8人位しか入れない。最初は洗い場に2~3人、湯船に6人で丁度席が一つ開いているような状況だった。暫くすると、次から次へと人が入ってくる。瞬く間に満員である。風呂から上がってロッカーから衣服を取り出そうとしたが、人でごったがえしている。自分のロッカーの前で悠然と着替えている若者(ばか者)がいた。彼は自分のロッカーの前で着替えているのだろうが、ロッカーは4段になっており、そこで着替えていてはその上下の人が衣服を取り出すことは出来ない。手前でおじさんが裸で開くのを待っている。「こいつ絶対場所を譲りよらんな」と思って強引に自分のロッカーに鍵をさしに行った。「はい、ちょっとごめんよ~。」といったが、30cmほど移動しただけで、場所を空けようとしない。狭い中、衣服をやっと取り出して洗面台の前で着替えた。







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(柳湯:銭湯のようなこんじまりした外湯、木の香りが心地良い)




着替えて柳湯を出る時には、入り口で人が並んでいる。柳湯・・・おまえもか・・・。でも考えてみれば、宿に着いて夕食前までの一時、外湯に行って一風呂浴びてこよう・・・、考える事は皆さん同じなんだろう。夕食前のこの時間帯が渋滞するのは間違いない!




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(再び訪れた御所の湯、夜になると待つことなく入ることが出来た)





やっと風呂に入れて宿に帰ったが、まだ夕食まで1時間程ある。家族の皆はもう外に出たくないといっている。そこで、もう一回最初にトライした「御所の湯」に一人で行く事にした。一人で行くと10分ちょっとで着いた。果たして、今回は並ぶ人もなくスムーズに入ることが出来た。柳湯と違って、こちらは豪快な露天風呂があった。滝のように注がれる温泉はまさに湯量の豊富な城崎の象徴であるかのようだった。ここで初めて気が付いたのだが、お湯の味がややしょっぱい。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・高温泉 とあるので、なるほどと思ったが、今まで気が付かなかったとは温泉好きとしては情けない。塩化物泉は高濃度だと湯感が悪く、風呂上りに肌がべたべたする。城崎の湯は若干アルカリ系なのだろう、塩化物泉でいて湯上がり感がまことによい。泉質が今一などとバカにしていた自分が情けなかった。これまで多くの人に支持されてきただけのことはあるのだ。







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(夕食後に行った外湯、さとの湯:城崎駅に隣接して立っている、一番モダンな建物)





(2)みつわ旅館







うえまさのニッキ



インターネットでたまたまみつけた小さな宿。口コミもガイドブックにも載っていない。それこそどんな宿だか分からないまま予約した。しかも、蟹のコースがついて大人一人一泊二食で21000円。本当は但馬屋、山本屋あたりのスタンダードな宿を予約したかったが、予約をしようとした2ヶ月前には既にいっぱいになっていた。通常この時期、しかも連休であるため蟹のフルコースがつくと一人25000円はする。しかも、地元でとれた津居山蟹であれば30000円を超える値段となる。あまり期待はしていなかった。然し、これが嬉しい誤算だった。







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さあ、カニ料理の開始だ!カニ刺、焼き蟹・・・、と出てくる。久しぶりの蟹だったせいかとても美味しい。それにしても美味しいな~と感動していたら写真を撮るのを忘れてしまっていた。ふと次女が「これ何?」と言ってきた。見ると蟹の足に青いタグが付いている。地元で取れた蟹には蟹タグといわれる印がつくので、あれっと思った。美味しいと思っていたのは地元産の蟹だったからでもある。後で調べてみると「青タグ」は津居山かにだった!







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(津居山かににはこのように青いタグが付いている)





特に違いが分かるのは「蟹味噌」。全く臭みが無いばかりか、蟹の旨味がここに凝縮されているといっても過言でない。それ程美味いのだ。せいこ蟹といわれる小型の蟹を初めて食べたが、これの卵?は珍味だった。子供はそのグロテスクな姿に食べるのを遠慮していたようだが・・・。









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(風呂は外観は至って普通だったがお湯は最高!)





部屋も綺麗で静かだった。小さな宿と言う触れ込みだったが、どうしてどうして、部屋は10畳と3畳の続、トイレも付いている。御主人も女将さんも控えめで、さりげない対応に好感が持てた。極めつけはお風呂。普通の風呂だったが、お湯の好さを今回最も感じることが出来た。浴槽が小さいのは温泉成分が凝縮しているようで、これが城崎の源泉風呂なんだと感じた。恐らく、加水・循環・塩素投入などしていないのではないかと思われる。あらゆる点で満足が行き、久しぶりに豊かな気分になれた。







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旅館 みつわ


住所:兵庫県豊岡市城崎温泉湯島220