小林清志さん追悼
1980年 日本テレビ 東京ムービー新社
監督
石黒 昇
脚本
大久保昌一良
アニメーション
北原健雄
朝倉 隆
藤岡正宜
撮影監督
長谷川 肇
小林健一
録音監督
加藤 敏
音楽監督
鈴木清司
音楽
大野雄二
文芸担当
飯岡順一
プロデューサー
高橋靖二(日本テレビ)
高橋美光(東京ムービー新社)
山田康雄
増山江威子
小林清志
井上真樹夫
納谷悟朗
第二シリーズの後半、硬派な演出を見せた、『銀河英雄伝説』、『マクロスシリーズ』などの監督石黒昇さんの後半最後の傑作。
彼は、ファン人気の高い、ルパン三世『五右衛門危機一髪』の監督でもある。
この作品の脚本の大久保昌一良さんはルパン三世第二シリーズの隠れた功労者でもある。第三シリーズでも傑作を作っている。
ルパンの敵に対する戦い方、挑発の仕方が、旧ルパン三世つまり第一シリーズ初期、おおすみルパンに近い。
作画監督の朝倉隆さんは北原健雄さんに、忠実に仕事する職人ながら、線の細い絵を描く人だったが、この作品から、大塚康生さんに近い絵柄に書き換えている。
実は朝倉隆さんはルパン三世第一シリーズで原画をやっていて、クレジットは一本だけだが5本は担当したとインタビューで公言されている。
実に上手い。旧ルパンの絵をしっかり描いている。大塚さんの部下だったのがよくわかる。
石黒昇監督からの提案もあったのかもしれない。
この作品は敵が次元の友人として登場するが、敵が、ルパンを本気で射殺しようとしたため、奴とは友達の縁を切ると言う。ルパンとの絆を大切にする次元の気持ちが出ている。良いストーリーだ。