昨日の鍵紛失からの、今日は病院でクレーム対応。
対応の打ち合わせも含めると、ゆうに3時間はクレーム対応に費やしました。
どうしても若手にややこしくない患者さんばかりを担当させることになるため、必然的に対応の難しいケースばかりが回ってきます。
今回のクレームは、はっきり言ってこちらに過失はないものだったので、昨日まで正直腹立たしい気持ちでした。
昨日の鍵紛失事件でエネルギーを使い果たさずに僕にエネルギーが残っていたら、クレームをつけにきた患者さんのご家族に反発してしまっていたかもしれません。
けど、昨日の一件でエネルギー枯渇状態に陥っていた僕には、延々と自論を展開するご家族の顔を眺めながら「さて、どう対応すればご納得頂けるだろうか」と考えるゆとり?みたいなものがありました。
よくアレの後に訪れる「賢者タイム」みたいなものでしょうか。
クレームをつけにきた人には、正論を説いたり、言い訳をしたりするとかえって怒らせる、と何かで読んだことがあるため、僕はその場に居合わせた誰よりも真っ直ぐご家族の目を見つめて、大きく頷きながら、ただただひたすらお話をお伺いしました。
そして、何となく「こういうことを求めておられるのかな?」と見えてきたので、必要最低限の情報を簡潔に穏やかにお伝えしました。
まぁ、僕が発言したからどうというわけでもなく、こちらが一切の隙を見せなかったためか、最後は矛を収めて、納得してお帰り頂きました。
結果的には昨日の一件で、ええ感じに肩の力が抜けたことで、今日うまく対応できたんだと思います。
正直、昨日の件だけでも、昔の僕なら気に病んで、自分を追い込み、ズルズルと引きずっていたと思います。
実際、昨日は久々にメンタルをやられかけました。
ただ、サイヤ人が死ぬほどの重傷を負ってから回復すると以前よりも格段に強くなるように、何度もうつ病にかかってその度に死の淵から蘇った僕も、それなりに強くなっていたようです。
鍵紛失、クレーム対応…この苦行のような出来事の連続も、わりかし余裕を持って対処できました。
艱難汝を玉にす
という言葉もあるように、苦労なくして人は強くなれないのです。
昔、「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と神に祈った戦国武将がいたと言います。
苦労ばっかりは嫌ですが、年に一度くらいは、こんな苦行daysがあってもいいかな、とも思います。笑