こんばんはニコニコ


今日は職場の忘年会で、帰って来て、ウダウダして、お風呂に入ったりしていたら、こんな時間になってしまいました。


新人の頃は、忘年会の度に、幹事や余興をして、ゆっくり食事を楽しむどころではなかったのも、今では遠い昔の懐かしい思い出です。


締めの挨拶なんかをする自分に、若干の違和感を感じつつ、自分の立場も変わりつつあることを実感しています。


職場でも、徐々に管理業務をしたり、部署の代表として、外部に出向いたりする機会を与えてもらって、日々戸惑いながらも、何とかきっちりこなそうと奮闘しています。


権力、というと大袈裟ですが、ちょっとずつ責任ある仕事を任されていることは、素直に、ありがたく嬉しい反面、気をつけなければいけないな、と身を引き締めています。


というのも、古来、人は力を手にすると、余程の自制心がない場合、本来の自分を見失い、暴走してしまうことが多々ありました。


その結果、多くの命が奪われ、人々が悲惨な目に遭ってきたことを歴史は示しています。


自分自身、上の立場になりつつある今、ともすれば、気に入らない同僚や後輩を排除してしまおうという邪悪な気持ちや、自分の権力を誇示してやろうという虚栄心にまみれた幼稚な心を抱いてしまいそうになります。


僕自身は、昔から、人から役割を与えられると、調子に乗って、職権濫用をしてしまうようなしょうもない人間でした。


決まって、その後には激しい自己嫌悪に陥り、いつまでも悩むのでした。




今、中村哲医師の殺害事件を受け、彼の人となりを追ったルポを読んでいます。


中村医師は、パキスタンやアフガニスタンで、次々と事業を拡大して、多くの人を救っていたにも関わらず、決して驕ることなく、謙虚に自分のなすべきことを果たしておられました。


人々から、尊敬を集めて、人望も厚かった彼でさえ、他人にそれを誇示したり自慢することはなかったのです。



僕自身は弱い人間ですし、人からの承認をどうしても求めてしまいますが、彼のように、自分の属するコミュニティの中で、上の立場に立ったとしても、やるべきことをただ忠実にこなし、決して驕らず、謙虚でありたいと、切に思いました。




中村先生、ご冥福をお祈りしますと共に、先生のように謙虚な気持ちでやるべきことを淡々とこなしていけるよう、常に自分の人間性を磨いていきたいと思います。