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30代♂、発達障害の医療従事者イルハンです
障害者枠で働きながら、家事・育児と奮闘中です
大人の発達障害あるあるや、ちょっとした世渡りテクニックなどを紹介していきたいと思います
こんばんは
今夜は、衝動的に欲しいものに手を伸ばしてしまいがちだったADHDの僕が、数々の誘惑に打ち勝つ強い心を手に入れたというオハナシ
(最後の方に、医療職の立場から、ADHDの病態を少し紐解いています)
それでは、スターッツ
新居でナゾのガス漏れが発生し、給湯器がストップしたため、昨日に引き続き、仕事帰りに銭湯でひとっ風呂入ってきました
(なお、原因は、現在、ガス会社や工務店が総力をあげて調査中)
大阪の下町に佇む昔ながらの銭湯
久々に行ったけど、めちゃくちゃ気持ち良いですね
僕は銭湯が大好きです
広い湯船、見ず知らずの人と裸をさらけ出しあうあの妙な一体感、どこか懐かしい昭和でノスタルジックな雰囲気…
熱い風呂と、キンキンに冷えた水風呂、ジェットバス、電気風呂を一通り楽しんだ後、風呂上がりに、まず第一の誘惑
コーヒー牛乳
昔は風呂上がりにこれをクイッと一息に飲み干すのが何よりの楽しみでした
(まてまて、風呂上がりにコーヒー牛乳飲んだところで何になるんだ?確かに美味しいけど、体にはメリットはないし、相場よりやや高めじゃないか)
ということで、買わずに銭湯を出る
十三の街は誘惑だらけ
おいしそうなご飯屋さん、良い感じの立ち飲み屋さん、お姉ちゃんがいっぱいいそうなお店…
そして、何より食べログ3.5オーバーのラーメン屋さんがたくさん
(ひとつひとつ調べました…笑)
(空腹には辛い…)
うん。遊びに来たわけじゃない。
家では、嫁と子どもが待っとる。
えーい、腹が減ってるから気が散るんだ
ドラッグストアに駆け込むなり、一本満足バー(一本110円のチョコバー)を購入して、おもむろに口にほおばる…。
そして、昼間、患者さんから聞いた十三名物・ねぎ焼きを家族の手土産に買うことに
うーむ、美味そう。。
腹が鳴りまくるが、堪えてテイクアウトで、デラックスねぎ焼きをオーダー
15分ほどかかると言われ、再び悪魔のささやきが
「待ってる間にラーメン屋行っちまえよ。バレやしねぇよ」
ふー。。
誘惑を断ち切り、無事家に着きました
「ありがとう」
の一言。
そして、むしゃむしゃほおばり、
「おいしー」
と喜ぶ娘の笑顔
色々我慢して良かったー
チャンチャン
さてさて、前フリが長くなりましたが、ここから脳のオハナシです
ADHDの病態については、未だに未解明な部分も多いのですが、脳の報酬系の異常とされる説もあるようです。
(実際、主治医の先生からも、僕はそれに該当する、と言われています)
報酬系とは何かと言うと、簡単に言うと、何か行動を起こした際に報酬を与える脳内のシステムのこと。
つまり、ある行動を起こして、ドーパミンと呼ばれる物質が放出されると脳が快感をえて、その行動が繰り返されるようになる。
報酬系は学習などにも関わる重要な脳の機能ですが、ADHD患者はこの報酬系に異常をきたしている、といわれています。
つまり、報酬が待てずに、目先の快楽や、自分の突発的な欲求に振り回されて、衝動的な行動に走ってしまうのです。
例えば、「ここで我慢すれば後でいいことがある」と言われても、後から得られる報酬を待てないのです。
僕も、昔は、自分の欲求を抑えるのが苦手でした。
欲しいものがあればすぐに手を伸ばしていました
大人になっても、ニコチン依存、アルコール依存、糖質依存、性依存……色んな依存症になり、生活が破綻しかけたことや、体調を崩したこともありました
薬物に手を出していたら、間違いなく今頃、廃人になっていたでしょう
何が変わったかと言うと、耐えること・我慢することそのものを楽しむようになったことと、その結果報酬が得られたときの快感の味をしめたことですね
色んな誘惑に打ち勝つことを「かっこいい」ことと認識するようになったのです。
食欲や、性欲、楽をしたいという欲求に打ち勝つ度に、自分が何か、人間という存在を超越した神聖なるものに近づいている感覚を得るようになって、いつしか動物的欲求を抑えることが快感になっていったのです。
もちろん、今日みたいに誘惑との間で葛藤することはあります。
でも、報酬系がぶっ壊れているなら、行動を制御することそのものを楽しんじゃえ!という感覚で生きられるようになったのです
結果、体重が減少してシャープな体つきになり、浅ましい姿を人前で見せなくなり、人から一目置かれるようになり、それ自体が報酬となったんです。
(先ほどの話と矛盾しますが、遅れて得られる報酬による快感はむしろADHD群で高値であるという研究結果もあります。つまり我慢はできないけど、ひとたび報酬を得ると行動が強化されやすいのは、むしろ健常者ではなくADHD患者である、というのです)
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先ほどの話と併せて詳しくはこちらを
今や、僕は、修行僧のような、孤独なアスリートのような、そんなストイックな日々を楽しめるまでになっています
ただ、根は弱い人間なので、日々、葛藤しながら生きています
これからもADHDと楽しみながら付き合っていけたらいいな、と思います
おやすみなさい