勝手気ままにマイウエイ -27ページ目

勝手気ままにマイウエイ

とくにテーマもなく、主張もなく、書きたいことを書き連ねていきます。どうか、お気楽にお付き合いくださいませ。

はるちゃんはある日、勇気をもって、料理長に告白しました。

  「今月いっぱいで辞めさせてください。」

と。さぞかしがっかりしてくれるだろうと思っていたのに、意外にあっさりと

  「そっか、わかった。」と、その場を去った料理長に

ちょっとガッカリだったとか。

が、その数日後、はるちゃんは料理長に呼び出されたのです。
そして、彼は、こう言ったとか。

  「オマエがいないと淋しいんだよ。
  シフト表にオマエの名前がないのは耐えられない。
  お願いだから、3週間に一度でもいいし、他のバイトを
  始めてもいいし、忙しいときだけでいいから、
  籍はおいておいてくれ。」


ということで、はるちゃんは辞められないことになったとさ。
料理長、やるね♪

いい人すぎる料理長に軍配が上がったのでした~。
まもなく息子の誕生日がやってくる。
早いもので彼も今年で22歳。憧れだった電車の仕事、なかなか大変そうだけど
弱音を吐かずに次の目標に向かって頑張っている。
ちょっとぼんやりしているけど、誰よりも優しい心の持ち主だ。

そんな彼、小さい頃から音感とリズム感は凄かった。
電車に夢中にならなかったら音楽に傾いていたかもしれない。
幼稚園の頃、鼓笛隊で、メロディ部分を完璧に任せられるグロッケン隊で
「チャイコフスキーメドレー」のソロを完璧に奏でたときは
親の私でさえ驚いた。

が、そんな記憶は本人の中でも綺麗に消え去ったみたいで
クラシックらしきものを聴いているところはみたことがなかった。
そんな彼が「ベト7を生で聴きたい」と言い出したので、クーポンで
売り出されていた格安のベト7を一緒に聴きに行った。
1楽章と4楽章(のだめで…ね。)しか聴いたことなかったはずなのに
全楽章、居眠りもせずに(夜勤明けだったのに)ちゃんと聴いたところが
素晴らしい。そして、「もう一度聴きたいな~」と言ってくれるから
嬉しいではないか!
これを聴きに行く前にフルトベングラー指揮のものとクライバー指揮のものを
聴き比べをさせ、指揮者によってこんなに演奏が違うものだと事前に勉強(?)
していったためか、「今日の指揮者もちがったね~」と言ってくれたのも
嬉しいし、「やっぱり生はいいね~。CDじゃ聞き取れない音も聞こえるし~」
と、頼もしい発言。

よしよし…。
歳をとって、一人でサントリーホールへ行けなくなったらどうしようと
悩んでいたけれど、息子が連れていってくれるかもね。笑。
今度はどれを聴かせようかな。本人はやっぱり「のだめ」の「1812年」
(16年だっけ?)を聴きたいと言っているけれど…。

今度はどれにしようかな…。まずミューザの夏祭りにでも連れ出そうかな。
はるちゃんは去年の6月から居酒屋でバイトを始めました。
女の子だからフロアかと思いきや、高校時代こっそり居酒屋のキッチンで
バイトした経験を生かし、キッチンへ。
そこを仕切るのは若い料理長。眉毛が細い、はるちゃんいわく、
「私服はチャラ男そのもの」の今どきの若い男性の
彼、実力と人柄ははるちゃんも一目おいていて、かわいがってもらって
いるようです。

塾講師とのバイトも兼ねているし、そろそろこの居酒屋を去ろうと
目論んでいるはるちゃんですが、なかなか「辞める」と言い出せずにいます。
「料理長が代わってくれたら…」と、料理長の異動を願っているのですが、
なかなかそれもありそうでないらしい。チェーンの中では主力のお店だそうなので
やはりやり手の料理長なのでしょう。
はるちゃん、今どきの若い子の割には情に流されやすいタイプのようです。
「あの料理長には言えないわ~」と、今度こそ「7月一杯で辞めます」って
言おうと思っていたのに、言えずにシフトを出してしまったとか…。

次のバイトをジムのインストラクターと決めていて、口をきいてくれる人も
控えているのに、「料理長を裏切れない」と言っている優しいはるちゃん。
さて、いつか言い出せるのでしょうか…。

いい人に恵まれて、はるちゃんは幸せですね。