退院14日目 | ma0c0hiのブログ

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片麻痺の独り言。タイピング練習です。

今日は息子の運動会でした。

小学生になって初めての運動会!

50メートル走は、そのままゴールに飛び込めば1位だったように見えたけど、

なぜかゴール直前で減速して2位に・・・

あれ?足でもくじいたかな?それともゴールテープに引っかかるのが嫌で減速したのかな?と、色々想像して、本人が帰ってきてから聞いてみたら、

「50m走の練習自体全然やらなかったから、やりかたがわからなかった」とのこと・・・

いやいやいや!幼稚園でもかけっこやったでしょうよ!ゴールテープきったでしょうよ!?んなことあるか!

と結構普通に突っ込んでしまって後で後悔・・・

「怒ってるんじゃないんだよ!?もったいなかったねって話だよ!?来年は頑張ろうね!」ってフォローしたけど

気持ちを傷つけてしまったよなあと・・・。

 

でもそのあと、パパと息子がポケカ買いに行って、近所への買い物とか、2人が自転車で行くのに私がついていけないのは

少しずつ慣れてきたけど、やっぱりまだちょっと悲しくて。

自転車乗れないのも、電動車いすが遅いのも、まだちょっと受け入れられなくて悲しいのに、

その後、息子の自転車がぐらついてから、なぜか態度が悪くなったらしくて、階段ダンダンと上がる息子にパパが注意。

涙を流す息子にそっと寄り添おうと、「どうした?なんか悲しかった?」「お菓子食べる?」とか聞いてもオールシカト。

パパが帰ってくると、パパの言うことには返事して、一緒にポケカも開封。おやつも食べると。

 

いやいやいや、わかるよ。

私がいない4カ月の間に2人の絆が深まったのもわかる。

私がポケモン詳しくないからパパのほうが楽しいのもわかる。

そもそも私は全然遊び相手になれないから、ぱぱぱぱになるのもわかる。

でも病気になる前はあんなにかかかかだったのに…。

何か聞いても話たくないこともあるだろうから

「じゃあ話したくなったら教えてね」て言ったにもかかわらずパパには話す・・・。

 

ひたすら悲しくて、ふて寝。

サッカーに行く2人の「行ってきます」に顔も見ずに「いってらっしゃい」と返した。

 

起きて、少し気分が変わって

「そんなこと言ったって仕方ない。戻ってこないものや、できなくなったことなんていっぱいあるんだから

それを数えてもきりがない。

まずは私が笑顔でいることが、家族もきっと嬉しいはずだ」って言い聞かせて家族を思いながらカレーを作った。

 

2人が帰ってきて普通に過ごしていたけれど、私が「ピアノの宿題ないよ」って言っても信じずに

「パパー、ピアノの宿題あったっけ?」とパパにおんなじことを確認され、キレてしまった。

「ないって言ってるじゃん。なんでかかのこと信用しないの?そういうの傷つくよ?」

「さっきもかかがお話しても全然答えないで、パパのお話には返事したでしょ?かか悲しかったよ。

自分が同じことされたら嫌じゃない?」って。

そしたら息子も「うん、そうだね」って言ってて、でも自分からごめんなさいは言わなかった。

 

普通だったらみんなどうするんだろ?ごめんなさいって言わせるのかな?

もはや自分が普通じゃないから、普通がなにかわからない。

 

でもこの4ヶ月ずっと頑張ってきた2人を否定したくないし、

でもいつまでも

「頑張ってきたから」「我慢させてきたから」と言って甘やかして

悪いことは悪いと言わないというのも違うと思う。

 

自分が障害者だからと言って、家族の中で意見できないのも悲しいし、

でも自分の存在価値ってなんだろう?自分は必要なのかな?って思うこともいっぱいあって。

自分なんかいない方がいいんだって父親みたいなことは絶対子供には言わないって決めてるのに

そんな言葉が口をついて出そうになってしまう。・・・ダメだなぁ。

 

今日、幼稚園が一緒だったママさんに全然会わなくて、あぁ、そっか、私障害者になったら友達いなくなっちゃったんだって

なんか思い知っちゃった。

運動会何時に行く?とか、場所はどのへんとればいいの?とか、義妹から聞く話ばっかりで

直接友達とは話さなかったもんな…。

そうだよな、だって私が逆の立場だったら、なんて声かけたらいいかもわからないし、

一緒にいて、何を助けてあげたらいいかもわからないし、そもそもなんの話をすればいいかわかんない…。

 

そんな中、息子の帰りを道端で待ってたら一人の幼稚園一緒だったママがやってきて、車いすの私を見て

なにかしてくれようと、とても一生懸命になってくれた。

「あ、待ってればそのうちくると思うので大丈夫です」って言ったんだけど

なかなか立ち去らず「何もできなくてごめんなさい」と何度も振り返ってくれて

そこで、「うわぁ、いい人だな、ありがたいな」って思えばいいのに、私は

「あぁそっか、私って、自分が思ってるよりもずっと障害者なんだな・・・」って思い知ってた。

 

学校のPTA活動とか、テント畳んだり、広報とかのお手伝いをしたりとか、なんにもできない、なんにも役に立てない、

こうやって集団から孤立していくのかな・・・って悲しくなった。

元々アクティブで友達にも恵まれているって思ってたから、余計落差が激しくて

なんか今日はもうとてつもなく、落ち込んだ。

だからこそ、今日の気持ちは忘れない。

少しずつ社会に戻れるように、今できることを精一杯やるしかないんだ…。

 

ね!【今できることを精一杯やる】

それは退院して過ごす場所が変わっても変わらない事実だ!!!!

 

 

 

 今おふとんにきて、私の方に転がってきてる息子

を眺めながら、きっと疲れてたんだ。

運動会やって、サッカー行って、昼寝もなくピアノの練習をしてお風呂にはいって、久しぶりにテレビのオープニングを聴きながら寝落ちしてしまった息子。

どうしてこんなにも優しくできずに泣かせてしまうのか。

今日もピアノの練習で「そんなに急にうまくはならない、毎日やらないんだもん、でも別にできなくてもいいんだよよ。忙しくててが回らないときだってあるよ、」と説明してポロポロ泣かせてしまう。


でもこの寝顔をみて思う。

そうだ、私はこの寝顔がみられる場所に帰ってきたかったんだ。

こうやって、手を延ばして髪の毛を撫でてあげられて、身体にお布団をかけてあげられる、この距離に、この場所に帰ってきたかったんだ。

ここにいられることがこんなにも幸せだってこと、絶対に忘れちゃいけないと胸に刻み込もう。