最近一緒にいないね
って話しかけられて振り返る
「ふーちゃん」
「平手、保乃ちゃんに取られるぞ」
「んー?いいんだよ、平手が笑顔なら」
「なんだそのイケメン発言」
「イケメンって笑」
「えっ!行きたい!」
不意に聞こえた友梨奈の声
「保乃の部屋泊まり行きたい」
「おいでおいでー」
そんな会話が聞こえてきてふーちゃんがなにか
言いたそうにこちらに顔を向けた
「なに?」
「いや、なに?じゃないよ。いいの?」
「いいんじゃん?」
「ダメでしょ!君たち付き合ってるんでしょ?」
「まぁ、そうだけど」
「なんなの?なんでそんな余裕なのさ」
「別に余裕ではないけど言ったじゃん、平手が
笑顔ならそれでいいんだってほんとに」
「イケメンめ!カッコつけるな!」
「えー笑笑」
ふーちゃんの発言に笑っていると後ろから友梨奈
に「理佐」と声をかけられる
「平手、どした?」
「今日、保乃の部屋泊まりに行ってもいい?」
「あーいいよ、迷惑かけないようにね」
「いやいやいや理佐!そこは違うでしょ!」
「急におっきな声出さないでよふーちゃん笑」
「ここは理佐がこう、バッ!って」
「なに、バッ!って笑」
「だからバッとしてガバって」
「私より擬音すごいよ?笑」
「理佐!」
「あ、ごめん平手。着替え取りに1回戻るよね?」
「もういい」
「え?」
「もういい!!ふーちゃんの言う通りここは理佐
がガバって来るところじゃん!!」
「んんん?」
「理佐なんて知らない!」
勢いよく楽屋を飛び出した友梨奈を遅れて
追いかける
「平手」
「理佐は私が他の子の部屋に行っても
平気なんだね」
不貞腐れた声はいつもより子どもっぽい
「私以外の人といた方が楽しそうだし」
泣きそうな顔はいつもより弱々しい
「理佐のばか」
こんな友梨奈が可愛くてしかたない
「私さ平手が笑顔なら笑顔になるの。平手が幸せ
なら私も幸せなの。それに平手が私の事大好きな
の知ってるからさ」
ふーちゃんは余裕だと言ってたけどそんな立派なものじゃない
友梨奈が幸せなら何でもいいと本気で思ってるけどそれは私とではないのではとよく考える
それでもこうやって友梨奈が愛を示してくれるから単純に友梨奈を見守ろうと思うのだ
「自意識過剰…」
「ふーん、じゃあ平手私の事嫌いなんだ」
「そうやって意地悪するのは嫌い」
友梨奈もきっと私と同じ不安を抱えていたのだろう
でも私は友梨奈に愛を示していなかったから余計に悩ませてしまった
だから今日くらいは余裕なんてかっこいい言葉で作られた自分の心を言葉にしよう
友梨奈が好きだから
「私は平手の全部が好きだよ。周りの子との距離
に妬いてしまうほど」
「嫉妬してくれたの?」
「うん。みんなの前でキスして牽制しようかなと
考えるくらい、、」
「じゃあ気持ち抑えて放置しないで!寂しいから
私の1番の幸せは理佐といる時だから!」
友梨奈の方が余裕なのかもしれない、こうやって言葉を素直に伝えられるのだから
「可愛いなもう、分かったよ。」
「それと今日ずっと苗字呼びなのやだ」
「いや、可愛すぎ」
「理佐のせいだもん」
「友梨奈、お泊まり行っちゃダメだよ?可愛い
友梨奈見ていいの私だけだからね?」
「うん」
「愛してるよ、友梨奈」
「余裕なのムカつく…」
言葉とは裏腹に嬉しそうな友梨奈にキスをする
「なっ、ちょっと理佐」
「楽屋戻るよ!ん!」
私が出した手を握って「今日、理佐の部屋行って
いっぱい甘えてやる」と言い出した友梨奈
余裕があるフリは友梨奈にかっこよく思われたいから辞められないけど
これからはちゃんと気持ちを伝えるから許してね
おわり。