■自分の味を■

「遠慮しないで、もっと自分を出してみるといいよ」

そう言うと、わがままだから嫌われるとか、
相手に迷惑がかかると言う人がいます。

きっと過去の経験から自己主張はよくないこと、と学んできたからだと思います。

ここでちょっと言葉の意味の整理をします。

「わがまま」というのは、他の人の都合や事情を考えず行動することですが
「自己主張」は自分の意見や欲求を他の人に言うことです。

そう考えると、自己主張は
・自分はこう思う
・自分はこうしたい
・自分にこうしてほしい
という気持ちを相手に伝えることであり、
それ自体に迷惑や嫌われる要素はありません。

そして、あなたの自己主張を受けて、
どうするか、どう思うかは相手の管轄です。

相手が嫌だと思うことや、やってあげることが難しい場合は、
当然、相手はあなたの自己主張を受け入れません。
この相手の気持ちを無視して、自分の主張を貫こうとするとわがままになるのです。

なので、
自己主張=わがまま、嫌われるとはなりません。

自己主張は自分がどういう人間かを伝える大事なコミュニケーションなのです。

世間では空気を読むことが大事と言われますが
自己主張が少ない人は、空気を読みすぎて
自分が空気になっていることが多いように思います。

存在は感じるけれど
色もなく匂いもなく味もない
時々一緒にいることを忘れられてしまう
どういう人かわからない
そういう人と一緒にいて楽しいと思いますか?

それよりも、
ちょっとクセがあるけど
考え方が独特で
いるとなんとなく面白くて安心する

そんな人と一緒にいた方が楽しくないですか?

何か特別なことが言えたりする必要はなくて、
普段は穏やかなのに、
この話題になるとこんなに熱く語るんだ! とか
何でもいいよってよく言ってるけど、ここはどうしても譲れないところなんだ! とか

あなたという人がどういう人間なのかをみんなに知ってもらうために、
あなたがどういう色や香り、旨味、えぐみを持った人なのかを感じてもらうために
自己主張は遠慮せずにやってもらいたいと思います。
きっと、気の合う仲間が見つかるきっかけにもなりますよ。

また、自己主張が強すぎて嫌だなと思う人がいる人は、嫌だという自己主張ができていない可能性があるので、「嫌と言うこと」をぜひやってみてくださいね。



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まるさん、ほのみんと私の心のことについて語っています。

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