今日も残業で帰りが遅くなり、

考え事をしながら歩く帰り道。

ふと空を見上げたら、

美しい満月が静かに光っていた。

あまりに美しくて、しばらく茫然と見つめていた。

今、どれだけの人達が空を見上げ、

同じ月を見つめてるのだろう。

場所は違っても、同じ月を見つめ、

その胸には様々な想いがあるのだろう。

同じ月を見つめながら、

幸せの笑顔でいる人、

涙こらえている人、

悲しみで心がふさがれ美しいとも感じられない人、

同じ月を見つめながら、

いろんな想いが交錯しているのを思うと不思議な感覚で、

意識が浮遊していた。

月はひんやりと発光していて、

やわらかく、しんと静かに光を照らし、

そんな、穏やかで優しい光が、

点在する悲しみを包んでくれるのを願った。

















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