竹富島
かつてこの島は米も育たないやせた土地で
台風にみまわれることも多かった
そのため 島民たちがお互いを助け合う
「うつぐみ」の心が
今でも強く根付いている
「ニライカナイからの手紙」冒頭より
先日観た映画が、とても心が穏やかなあたたかさに包まれるような良作だったので、
ご紹介したくて(笑)
舞台は、沖縄本島のはるか南にある八重山諸島の一つ竹富島。
父親を亡くし、母親の故郷、竹富島で祖父と暮らす少女の成長を描いています。
母親の子供を想う心、
子供が母親を想う心、
祖父が孫娘を想う心、
孫娘が祖父を想う心、
島で暮らす人々の温かい心、
そんな、想いや心が、自然の風のように魂に触れる優しい映画でした。
島の、おばあが少女に話す言葉が印象深く残ります。
「自分が信じたいと思うことを信じるんだよ。
それが風希にとって本当のことになるんだからね。」
人の傷ついた心、
孤独でちぢんだ心、
悲しみで破れそうな心、
そんな心を癒し支えてくれるのは、お金でも物でもなく、
同じ人の心です。
人の心は、同じく人の心でしか助けられないと、
つくづく映画を観て感じました。
ニライカナイは、古くから島に伝わる言い伝え。
水平線の向こう側にあるとされる、神様の住む理想の場所。
心が救いを求めている人達に、
ニライカナイから手紙が届きますように。
あたたかい想いが届きますように。


