あの、僕らが生まれ育った田園に、
14の痛み置き去りにした
汚いものと、
美しいものが混在したカオス
声なき、音なき叫び
純粋さは、端正な尊きものに唾はいた
腐り落ちてく肉体、魂嫌悪する
互いに傷つけあう未熟な僕ら
傷舐め合う馴れ合い知りもせず
知っていても憎悪しただろう
むき出しの神経
ヒリヒリ痛む
涙も出ない絶望
希望なんてヒカリ
クサくても求めてた
万引きしたCD
田園で聴いて
「助けて」って
墜ちてく僕の手を捕まえてって…
飛びたくて、翔びたくて、跳びたくて…
ホントに飛んだ奴がいた
赤い血
地面が吸っていた
弔いの列眺めてた
ずっと、14の痛みを置き去りに
痛みなんて忘れたかのように
熟れた桃を強く握り締め果汁が滴る
あの田園に
あの痛みを取り戻しにいこう
そうしたら、
僕らの魂が再生出来る気がする
飛行船が
遥か遠く高みをたゆたう