愛しき想い虚ろきまなこ見目麗しく端麗なれど心は空洞なりき人形のごとき后愛しい想い理解出来ぬとはらはら鱗のような涙落とす愛されるも愛するも理解出来ぬ憐れな后あぁ、何故 人に生まれいでしか庭園の水仙のようにかぐわしき香りで心慰めしものであればと…命賭して公達后に心吹き込めし惑いのなか公達の死を知り后 止めどもなく涙こぼれ落ちる手の平に受けた涙光を帯びてあたたかき華芽吹かせた