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中島哲也監督の「告白」を観終えた…。


中島監督は「下妻物語」「嫌われ松子の一生」で、観ていたが…あまりにテーマが重くて…。

以前から観たいなとは思っていて、たまたまスカパーで放送されるのを録画していて、

今日観たのだが…。

ビアを飲みながら、気楽に観たのだが、テーマが重くて、救いようがなくて…。

あらすじは、松たか子さん演じるシングルマザーの中学校教師が、

学期末のホームルームで、芦田愛奈ちゃん演じる愛娘を殺したのが、

担任しているクラスの生徒二人であることを告白し、

少年法に守られた二人を心理的に追い詰める為の復讐方法をして教職を去るところから、
映画は始まる。


フィクションでありながら、

あまりにリアルなのだ。

時に、フィクションよりリアルの方が残酷で救いようがない…。

時代の空気も吸い取って、うまく映像化されていると感じた。


少年法、殺人、いじめ、集団心理のおぞましさ、大人の無知無能さ、様々な事を考えさせられた。

そして、命の重さ…。

被害者と加害者の命…。

加害者の命の方が軽いと見られるのかもしれない。

被害者の家族からしたら、加害者の命などゴミに等しいだろう…。

それでも、答えは見つからない。

そもそも生殺与奪の権利など、人間には与えられていない。

それでも、人間は罪深き存在だからこそ、法で人が人を罰する事を生み出した。


しかし、未成年を法で罰するには限界がある。

少年法は元々更生を目的にされているから。

罪の意識も感じない、法でも罰せられない、

そんな確信犯の少年に、どう罪の意識を持たせるか…。

眼前にナイフの切っ先を向けられている思いがした。